劇場公開日 2017年10月7日

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愛を綴る女のレビュー・感想・評価

全25件中、21~25件目を表示

4.5きみに生きてほしくて

2017年10月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

 隣席の年配の奥さんが旦那さんに向かって、あなたは電源を切るからいけないのよ、私はいつもマナーモード、これだとかかってきたのが分かるでしょ、と注意していた。上映中に何度も奥さんのスマホのバイブレータが鳴って、周囲の注目を浴びていた。旦那さんは気づかないふりをしているようだった。

 キリストの父ヨセフは、新訳聖書ではマリヤの夫として精霊のお告げを受けて子供にイエスと名付ける役割が与えられてはいるものの、聖書の中でもキリスト教全体としてもあまり脚光を浴びている存在とは言い難い。
 この作品の夫のジョゼ(スペイン語でホセと呼ばれていた)も、暗い映像に加えて正面からスポットを当てられることもなく、とても地味な存在だ。ジョゼはという名前はヘブライ語のヨセフによく似ていることもあって、二人の生き方が重なって見えた。
 マリオン・コティヤールは現代フランスを代表する名女優だが、必要なシーンのためには身体を張る演技も辞さない。その辺りの思い切りのよさは、情熱を大事にするフランス文化の精神性に由来すると言ってよさそうだ。この人の映画は今年だけでも4本観た。

たかが世界の終わり
マリアンヌ
アサシン・クリード
それに本作品

 いずれの作品もキャラクターがまったく違っているのに、何の違和感もなく見事に演じ分ける。まさにカメレオン女優としてのポテンシャルを遺憾なく発揮していると言ってよさそうだ。
 本作では性欲の塊のような極めて情熱的な女性が歳を重ねて人生の真実に気づいていく過程を、屡々噴出する狂気の発露を加えつつ、静かに演じていく。嫉妬もあり、諦めと絶望もある。さらに妄想や幻覚さえも織り混ぜながら、女の人生をこれでもかとばかりさらけ出す。
 そんなマリオン・コティヤールの素晴らしい演技が浮かび上がらせるのが、夫ジョゼの存在だ。聖母マリアを支えたヨセフのように、愛に生きる奔放な妻を無償で支え続ける。
 プロット、シーン、そして主演女優の演技と、三拍子揃った見事な作品である。

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耶馬英彦

4.0はじめから終わりまで愛

2017年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公の女の人が肉体的にも精神的にも愛を求める人なの。だから通常の倫理観とはぶつかんのね。でも、それを受け止める人達も愛にあふれてて。

それだけの話といえばそうなんだけど、丁寧に画かれてて観てて面白い。

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Scott

4.0まあまあ

2017年10月8日
iPhoneアプリから投稿
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デカ太郎

5.0注意 メロドラマではありません

2017年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観る前はそう思っていたのであまり期待していなかったのだが、いい意味で裏切られた。劇的な物語が極めて静かに、抑制の効いた語り口で緊張感をもって展開して行く。どちらかというとサスペンスに近い。これは自信を持ってお勧めできる。

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ken68

3.5イタイけど気持ちはよくわかる

2017年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

主人公のガブリエルは、フランスがインドシナ戦争をしていた頃、親が決めた結婚相手と望まない結婚をした女性。
彼女が結石で入院することになり、療養所で、ある男性と知り合う

この映画は、すごく感動するとか、すごく共感して涙を流すっていうタイプの映画ではなく
(もちろん、個人差あり)
主人公の女性は、すごくイタイ人で
「あぁ狂ってるなぁ」ってちょいちょい思うんだけど
それでも、気持ちわかるなぁって思った

彼女に憧れるとか、あぁなりたいとかじゃなくて
きっと、自分の中ににもガブリエルが多少なりともいるんじゃないかっていう思い

でも、それは、戦時中という環境が彼女を作り出したような部分もあったかと思う

観終わった後に、希望を感じられたのが、この映画の救いだった

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とえ
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