グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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いい加減に上映を終了してほしい。
いつまで上映を続けるんだ!アンコール上映やロングランでまた今週も!DVDも買ったよ。ホームシアターシステムも組んだ。アルバムも買った。でも、また今週末は映画館へ足を運ぶことになる。一種の呪縛にとらわれたように楽しんでる。歌も音楽も、また一部の評論家に評されているように薄い?内容も素晴らしい。全編に流れる「エピソードの積み重ね」によるスピード感、ストーリーは、夢追いがちな男の挫折、後悔、あるべき自分に気づく姿が必要最低限の情報とともに紡がれていく。自分自身の生き方に照らし合わせ、妻とともに毎回、落涙しながら楽しませてもらっている。極上のエンターテインメント!
物語は……でも歌はとても良かった
サーカスの団員らが思い思いに手足を伸ばし歌い叫ぶシーンは、なんてかっこいいんだろうと胸が熱くなったしとても楽しかった。
周りで観てきた人たちが「泣いた」と言うのもわかる。私も彼ら(団員たち)の歌とパフォーマンスに感動した。
ただ、ごめんなさい。作品全体を絶賛する気にはどうしてもなれませんでした。
序盤までは良かったんです。主人公が妻と家族へ純愛を貫き水漏れのする家で仲睦まじく夢を語るシーンは好きでした。あと、「ユニーク」と呼ばれる人たちの背中を押すところまで。
多少の小細工を抜きにしても、ユニークな彼らの持つ魅力や技量はどう見たってピカイチで、嘘じゃない。(っていうかあんなプロ並みの人たちよく集まったな。)それなのに主人公やサーカス自体を過剰に非難する人たちが多すぎた。
「公演中あんなに湧いてた観客の声は?あれ?」そこら辺から何やら違和感。
ストーリーとして、リーダーが道を外して後に改心して軌道修正、という結構定番な流れだっていうのは理解できるんだけど、それにしても中盤からの主人公の変貌ぶりよ……
余計に妻や団員、弟子の性格の良さや真っ当さが目立ったからそっちには感情移入できたけれども。
それに、団員たちがパーティーから閉め出されたとき私はとてもとても悲しくてしょうがなかった。人前に出ることを恐れていた団員たちの背中を押してくれた貴方はいずこへ…………(それも良心からじゃなさそうだったけど)
それでも主人公は見放されなかった。「貴方は私たちに居場所を与えてくれた(※ニュアンスです)」と周りは彼に寄り添った。子供たちも父親を嫌うことなく助言してくれたし、妻も歌で許してくれたし。もう、アンタ良い人たちに囲まれすぎだろ、ちゃんと感謝しなさいよ…………と呆れ気味で観てました。
これ、主人公が団員とかだったらまた違ってきたんだろうなあ。
とにかく、俳優女優さんたちはみんな素晴らしく、さすがの演技と歌唱力で惹き込まれたけど、物語に惹き込まれることはありませんでした。
これを…絶賛…?と疑問に思いながらここのレビューを見たら同じく違和感を覚えた方が結構居て少しホッとしました。そういう事のためにレビュー見るもんじゃないんですけど笑
初めてのレビューでこんな長々とモヤモヤな気持ちを語るとは……失礼致しました。
「ユニーク」な団員たち、そして彼らの歌とパフォーマンスはとても良かったです
リンゴの時点で涙
告白するとバーナム少年に差し出された林檎の場面で既に、一気に涙のコップが満杯になって溢れそうになってしまった。
表面張力で辛うじて保っていた涙は、何度かのピークを経て「ディス・イズ・ミー」で一気に決壊。
人の悪意ある視線は凶器になる。それをはねのけ、恥じることはないと前に進む勇気に感動した。
いじめじゃないにしろ、大勢の前で恥をかかされたことのある人はわかると思う。恥ずかしさとやるせなさの上に降りかかる、憐れみ。憐れみは善意のようでいて、人を卑下させる。自分が矮小で無価値なものになった気持ちにさせられる。
対等に扱うことが差別ではないことだと思うのだが、人間である限り、完全に心の中の差別を無くすのは難しい。 でも、差別が大手を振って正義面すると、暴力が正当化され暴走してしまう。
偽善的であろうと、皆が差別を露わにするのは恥だと思う倫理観を持つ努力はしなくてはいけない。
誰だっていつか、マイノリティーの立場に立たされる日がやってくるかもしれないのだから。
話は王道中の王道。 貧しい男が成功を夢見て、成功を手にした後に自分を過信しすぎて破滅。そしてなぜ成功を手に入れたかったのか、という原点に立ち返る。
わかりやすい物語を、補って余りある音楽の素晴らしさ。
編集も素晴らしく、流れるようにどんどん話が進んでいく。特に前半部分のバーナム少年とチャリティ少女の話の運び方は見事だった。(チャリティとバーナムを繋いだ思いを表すためのガラスが、バーナムとリンドで使われたときは淋しかった!)
フェイクと揶揄された面々が、本物のタレントに出会ったとき。 その輝きに気圧されながらも、私たちにも私たちなりの生きる場所で輝く権利はあると歌い上げた「ディス・イズ・ミー」。
誰しもがメインストリートで生きられる訳じゃない。メインストリートじゃなくても幸せになっていいんじゃないの、と。 歴史上の見せ物小屋こそ差別の象徴だとか、バーナムを善人に仕立て上げたことへの違和感や批判もあると思う。 しかし史実のバーナムは取りあえず脇に置き、今この真っ直ぐなメッセージを素直に受け取り、歌の持つパワーに身を委ねたいと思った。
ほんの少し物足りなかったことと言えば、せっかく口説き雇ったカーライルの才能を示す描写が無かったこと。白人と黒人カップルが受ける偏見を表すための役割だったのだとは思うが、彼の力でサーカスがブラッシュアップされていく風景を見たかった。そこまで求めるのは、欲張りだろうか。
歌と展開のスピード感が良い!
冒頭、子供時代から大人になった後の、会社を解雇された日の我が家の屋上で、2人の子供の願いを聴くシーンで、1回目の涙っ。早い。
歌が良いです。
展開のスピード感も良いです。
但し、物語の中でユニークといって集めて来たサーカス団員に対しては、最後まで扱いがヒドイなー思ってしまい、ちょっとつらい気持ちになる部分もありました。
物語はショーの中で終わるのかと思っていましたが、家族と過ごすシーンで終わりまして、良い話だと思うのですが、個人的には何故かココだけひっかかりました。サーカスの皆と一緒のシーンでハッピーエンドを迎えて欲しかったなと、思うところもあります。
身体的な特徴がマイノリティな人たちに生きる希望を与えたというポジティブな見方もあるでしょうけど、偽物と表現されるサーカスという世界でしか働けず本物の世界には最後まで居場所が見出せなかったネガティヴな見方もできますよね。そこらへんが私には答えが見つからず、少しモヤモヤ。
主人公が、キレイではない人間であることを、きちんと表現していたという意味では、現実味があるのかな。
しかし、そういう要素を除けば、歌もスピード感も素晴らしい作品です。
何か足りない
言うまでもなくグレイテスト・ショーマンの音楽はとても素晴らしいものだと思う。
今作品は多様性をメインにしていると思うのだが少し物足りない気がした。
ストーリー展開もあまり良くなかった気がする。序盤までは良かったが中盤あたりからのストーリー展開が早かったりしてちょっと置いてかれている気がした。最後のエンディングも展開が早すぎたと思う。
ストーリーの驚きや衝撃が少ない気がした。
ハッと驚いたり想像できない展開が欲しかった。
音楽は…
話題となっていますので鑑賞して参りました。
主人公のバーナムを演じるヒュージャックマンは歌も踊りも魅せ方が素敵でさすが!と思いました。
曲も歌詞も素敵で、一曲ごとに拍手しそうになりました。またダンスも圧巻でした。
ですが肝心の内容はとてもベタでした。夢を叶えて更に欲が出て周りが見えなくなって結局全て失った結果大切なものに気づく。万人ウケは良いのかもしれないです。
あとバーナムとチャリティが結婚することを父が許したのも??って感じでしたし、バレエの発表会のくだりも凄く中途半端な描かれ方をしていて、疑問に残る点が多々ありました。
人種問題も取り上げている点は、多様性が求められる今の時代には相応わしいテーマだったのではないかと思います。
最後に映画上映中にスマホいじるのは本当に迷惑です不快でした。
ザック・エフロンの進むべき道
絢爛な美術と美しい衣装、派手なミュージカル・パフォーマンス。視覚的聴覚的にはとても楽しく充実したミュージカル作品であったのは間違いないのだが、作品の内容を考えるとどうも物足りないものがある。感性的にはなぜか充実感が足りない。
P・T・バーナムという実在したショーマンを主人公に据え、当時不謹慎と言われていたサーカスを成功させる様子を軽快に描いた作品で、それ自体はとてもいいのだけれど、ミュージカルシーンの華やぎとは別に、物語自体が持つ内容がまったくそれに追いついていないような印象。ただただ、サーカスを起こした男の話であるというだけに過ぎない。ホラ話やハッタリなどを自在に操ってショウを成功させたその折々の巧みな話術や裏技やテクニックなんかがまったく描かれず、とにかくミュージカルシーンを挟めば何もかもうまく行ってしまうというような強引な展開。「フリークス」と呼ばれることもある、個性的な特徴を持った人々を起用していく様子や、彼らと心を通わせるようなシーンがあまりにも粗雑にしか描かれないため、終盤で彼らがこのサーカスのことを「家族だ」とまで言い切ったその言葉を素直に受け止められるだけの裏付けが物語には備わっておらず、P・T・バーナムと彼らの間にある絆がまったく見えなかったのは大きな痛手。
映画のテーマには、現在ハリウッドだけでなく世界中で叫ばれている差別や偏見といったタイムリーな内容を擁していながらも、物語として繰り広げられる考察や導かれる結論には目新しさはなく、それを補うのが主題歌「This is Me」だというのは、映画としては不本意であるべきことだ。「This is Me」には、人と違うことやマイノリティであることを含めて、ありのままが自分自身だと謳う実に力強いメッセージが込められた一曲だが、このたった一曲がストーリー以上に多くを物語ってしまった。この一曲を前に、ストーリーが完全に希薄に感じられてしまったのは誤算であるはずだ。
P・T・バーナムという、嘘とハッタリを駆使して繁栄した実在の人物を演じるに、ヒュー・ジャックマンは少々ミスキャストな気もする。善良なイメージの強いジャックマンがハッタリ屋であるというのがなかなか結び付かず、もっと下俗的な胡散臭さをポジティブに表現できる俳優が相応しかったのではないかと思う。ジャックマンが演じるとP・T・バーナムがまるで英雄のように見えてしまいがち。もちろんP・T・バーナムは悪人ではないが、どこか狡猾さやずる賢さを孕んだ役者の方が似合う役柄のように思う。無論、ミュージカルスターとしてジャックマンの起用が表目であることは疑いようがなく、パフォーマンスには大満足なのだけれど。
一方で、ここ数年はお下劣なコメディ映画の出演ばかりが続いていたザック・エフロンが、久しぶりに「ハイスクール・ミュージカル」のころを彷彿とさせるような作品と出会ってくれたことは個人的にとてもうれしい。ヒュー・ジャックマンと繰り広げるバーでのミュージカルシーンの掛け合いは、ミュージカルスターの先輩と後輩の楽し気なバトルのようでもあり、エンディングなどまさしく先輩から後輩へのバトンタッチそのものだった。これこそがエフロンの進むべき道であり、この出会いを機に、ミュージカルスターであるヒュー・ジャックマンの正当な後継者として突き進んでくれないだろうかと私は真剣に願っている。歌唱力とパフォーマンス力、そしてスター性を持っているのだから、今からでも遅くないからブロードウェイ・ミュージカルなどでどんどん経験を積んで、次世代のヒュー・ジャックマンになってくれないかなぁと、この映画を見ながら本気で思った。
笑いもあるけど終始見てて泣ける今年高評価の映画です
先にサントラ盤を購入その後に試写会と開演日に見に行きました、簡単な言葉でいうと、凄いの観ました!というしかないです。
ありがちに見えるストーリーの中で、偏見に立ち向かう、立ち向かえる強い信念を心に持ってる人々とその人たちが歌う強い歌。それだけでなく、人間の脆さとか、本来の素直さとか。ユニークな人たち”は「親から、社会から、“隠された”こと」に傷ついてる人たちだったわけで。彼らは自ら“バーナムの博物館”に見世物になりにやってきた。 「たとえ見世物になったとしても、障害者が自分の仕事に誇りを持ってそれをしているならそれを奪う権利は誰にもない。
外野が「差別だ」とその仕事を奪ってはならない」
様々な人間らしさが詰まった、感動しないわけない作品でした。
最後に「貴方は居場所を家族をくれた」の言葉ですごい泣きました。
ミュージカルとしてもすごいし、人間としての成長模様とか、少しの恋愛模様。それらがバランスよく噛み合っていって、何回も見たくなりました。
特に歌が、頭から離れない…はっきり言って中毒性あります(´∀`)見ててスキャットマンジョンを思い出してしまいました、亡きスキャットマンジョンに捧げたい映画です
No.1ミュージカル映画!!
評価:★★★★★ 100点
予告編を観た時点で、傑作であることは間違いないと思っていたが、全編を鑑賞後、私は立ち上がって拍手を贈りたくなるほどの神の領域の作品であった。
この時代に、この年齢で、そして映画館でこの作品に出会えたことを心から感謝したい。
この作品を通して感じたこと
①魅了される音楽の力
まず冒頭の「The Greatest Show」が流れ出す瞬間から、心を鷲掴みにされ、監督、そして主演ヒュー・ジャックマンの映画という名のショーに引き込まれる。
この作品全ての流れる音楽がとても魅力的だ。それもそのはず『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞歌曲賞を受賞したコンビが曲を担当しているのだ。
個人的にお気に入りは、子どもから大人へと成長する「A Million Dreams」、酒場でヒューとザックコンビで歌う「The Other Side」、涙腺が崩壊した「Never Enough」、そして「This is Me」である。
②役者達の圧倒的な演技力
ヒュー・ジャックマンの偉大さを改めて感じる作品である。彼の芯のある歌声のかっこ良さに鳥肌が立ち続けていた。
もちろん演技力もヒューがレベッカ・ファーガソンの本物のショーに魅力され、上流階級・批評家に認められた瞬間の顔が本当に忘れられない。
そしてヒューを支える妻役のミシェル・ウィリアムズは女性の美しさを見事に体現化し、家族を愛し、包み込んでいて、彼女の一つ一つ言葉が凄く心に刻まれた。
たくさんの役者さん達が素晴らしくて、ここまで一人一人をベタ褒め出来る映画って正直ほかにない。
③物語の構成
物語は王道的なストーリーで、時間も105分と短く、テンポも良い。びっくりした点はショーの練習シーンを一切映していないこと。それは鑑賞者達にこの映画というショーを楽しんでもらう為ではないかと感じて、監督がより好きになった。努力している姿を見せないからこそ、カッコよく、そして美しいのだ。
キャラクターの心情も凄く上手く描けていて、主役のヒューと仕事パートナーザックの人生対比の描き方は見事。ヒューは底辺からの成り上がりだからこそ、上流階級が提示する本物のショーに惹かれ、そして溺れ、ザックは上流階級育ちだが、底辺の偽物といわれるが個性的で笑顔になるショーに惹かれていく。ラストの冒頭との繋がり、そして入れ替わりの歌唱は私の涙腺を崩壊させた。
この映画は1から話すと1時間以上話せてしまうので、
総評とし、改めて音楽の力の偉大さに気付く、私の中のNo.1ミュージカル映画である。
本国アメリカでは評論家から酷評されているようだが、それこそがこの作品の真骨頂。この映画はぜひ大きなスクリーンで観て欲しい、私はあと4回は観るであろう。
2018年映画はまだ1本しか観ていないが、すでにトップは決まった。オススメです。
観て楽しいエンターテインメント
いきなり心情を歌いだすミュージカル映画は苦手だったが、この映画はわりと自然に歌に入っていると感じたし、ダンスも音楽も上手くとても良かった。
社会的弱者を見世物小屋に、といったくだりは現代ではセンシティブに捉えられそうだが、実在した興行師の話だし、ミュージカル形式なので初めは暗かった人も明るく悲壮感がなくなっていくのがいい。
バーナムとチャリティのなれそめも好きだし、フィリップが最後にバーナムに言うセリフには胸にきた。
社会的成功より大切なものを見つけて良かった。
何を自分の軸にしたらいいか迷っている人におススメ。
何じゃこりゃ…? ※重大なネタバレはなし
『ラ・ラ・ランド』が良かったので、同じ監督ということで見ましたが…全然、楽しめなかった。
色々理由はあるんですが、まず、シンプルにつまんない。
理屈を捏ねようと思えばもう、あらゆるツッコミどころがあるんですが、でもそれより何より、見終わって最初に浮かんだ感想が「何コレ」でした。家族にも不評。
この監督、『ラ・ラ・ランド』の前の『セッション』も恐ろしく評判が良かったとのことで、自分は『セッション』は見てませんが、こんなに突然出てきて良作重ねたんだから、この勢いでまた良い作品出してくれたんじゃないか!?って否が応でも期待してしまった…でも、期待はずれ。ただの「金になるエンタメ」を見せられた感じでした。
勘違いしてほしくないのは、映像美は健在で、音楽もとても良かったです。ここは『ラ・ラ・ランド』と変わらず良かった点。
ただ、『ラ・ラ・ランド』は「そこらの頑張ってる若者の人生をミュージカル風にしてみたら…」という雰囲気だから、歌が多少ヘタでもそれが愛嬌になるし、素人感があっても逆にそれが良い!と思えたのですが、こちらはショービズ界のプロですよね?
ヒュー・ジャックマン最近割と好きなんですが、どうしてもこの人の歌だけは、『レ・ミゼラブル』然り、全然うまいと思えない。
『グレイテストショーマン』というくらいですから、ショーとして完璧を極めるなら極めるで、まず歌を何とかしてくれよと思ってしまいました。歌がメインの作品なのに、歌が下手で入り込めない。
主人公バーナムの妻は上手かった気がしますが、肝心の主人公が…
皆さんご存知、ザック・エフロン&ゼンデイヤは流石にお上手でしたが、他は?
映画内のとサントラでも音源が違うようで、映画内の方がずっと良かった。そちらを期待して買ったのに、サントラの方の音源はThis is MEの声が汚く、キンキンしているように聞こえます。…何で音源変えてしまったんだ…?
あとはもう、巷で散々話題になってたけど、いわゆる社会的弱者と呼ばれる人達を特権階級を良く見せるために利用してるだけ、というのが露骨すぎる。
正直、『ラ・ラ・ランド』を見た時も、あれだけジャズについて熱弁振るってた割に、黒人の文化について(何故黒人がジャズを生み出したか)や黒人の存在自体にはほとんど触れない。出てくる黒人はバックで演奏してる人達くらいでほとんど台詞なし。唯一ちゃんとキャラとして確立されてた黒人は「変人」呼ばわり。
よくよく考えたら『セッション』もジャズドラムの話なのに、メインに黒人俳優は全くいなかったような?
何か…あれ?と何度か思ったけど、まあ気にし過ぎかも、くらいに思ってました。が…本作は、流石に露骨過ぎかな。今までのも気のせいではなかったんだなと思わされました。
白人男性以外はほとんど感動ストーリーを作るため、あるいは主人公に同情を集めるための駒として都合良く動いてくれる。白人男性を良く見せるための、ただの飾り。
実話ベースらしいけど、現実には、主人公が自分の恋人になってくれないからと癇癪を起こして足を引っ張る女ジェニー・リンドはいなかったそうだ。
身障者達も、自分達に居場所をくれたからという理由で、主人公が酷いことを言っても何故か硬い忠誠心で着いてきてくれる。何でも主人公の言う通りにしてくれる。
白人男性の猛プッシュで恋愛関係になった黒人女性は、両親に見られた途端に繋いでた手を慌てて振りほどいた男性をすぐに許し、また何事もなかったかのように恋仲に戻る。
白人優位な作品は他にも沢山あるけど、個人的には本作は余りにもあからさま過ぎて楽しめませんでした。まるで白人男性以外は「道具」かのよう。
もしかして『SING』ってコアラが主人公のアニメ映画はこれを踏襲してるのかな?
そして、主人公は確かに山あり谷ありの人生なのに、何故かペラッペラのストーリー。
もちろん映像的な華やかさはありますが、内容は特に深みはなく、ただ何となく見た目が派手なショーにありがちなストーリーを当て嵌めてみた、といった感じ。見終わった後、ちゃんと細かい設定やストーリー覚えてる人いるのかな…
目が楽しいという意味では高評価、ストーリーに期待するなら低評価です。この内容なら、ただ延々と派手なショーやってるシーンの継ぎ接ぎを見せられた方がずっとマシだった。
社会的弱者の云々は「いちいちうるさい、面白ければ何でもいいんだ!」とか言い出す人がいますが、そこを除いても正直、あんなペラペラな人間ドラマならいらなかったなと。
何度か他のレビューでも書いてますが、アメリカの白人男性主人公のエンタメって、何故こんなに自己憐憫(可哀想な僕)みたいな内容が多いのかな。自分に酔ってばかりで、大した努力もせず周りに当たり散らして、いよいよ見放されるかという時に1回活躍しただけで「見直した!」と大絶賛されてヒーロー扱い、という展開が昔から多い。
そろそろ成長したら、と思ってしまう。
映像美と音楽で乗り切ってる感じは『ラ・ラ・ランド』よりもすさまじいです。
本作が刺さったという人は、映画館の大スクリーンで見た人が多いんじゃないでしょうか。多分、スクリーンの迫力でかなりごまかされてると思います。いかんせん、映像はかなり華やかで迫力あるので。
高評価の人も、もしかしたら自宅テレビやノートパソコンなんかで見直してみたら、意外と「あれ…こんなんだったっけ」となる可能性はあるんじゃないかなあ。
こんなん見せられたら、シルク・ドゥ・ソレイユ観に行きたくなりますね。まあ、あっちは舞台裏の人間ドラマ部分はないけど、エンタメとしては最高峰だと思います。
シルク・ドゥ・ソレイユは2012年に『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』という映画も出しており、今後自分達で映画やTV番組の製作も行うとのことで、2024年、スタジオを作り、映画・TV部門を設けたそうです。そっちの方が期待大。
リアルな夫婦、家族の姿が参考になる。締まりもしっかりしていて満足でした!観て損はなさそう!
旦那を信じ、図にのり不倫。愛想をつかす、、夫改心。リアルな部分もあり、未婚女性としては妻の女の強さ、健気さに憧れた。お金がなくても明るく元気な家庭、お金を持つと人は変わる。紆余曲折がリアルでよかった。最後はハッピーエンド。リアルでは、難しいかもしれないが、映画としては美談でhappyな気持ちで終われた🌼
ミュージカル映画が好きな人にはたまらん
映画が公開された当時は
ミュージカル映画はラ・ラ・ランドしか許せない自分がいて
どうしてもつまらなさそうだと思い見ませんでしたがWOWOWで放送が決まったとき、思い切ってみました。
1回目鑑賞後全ての曲をすきになりました。
何かと話題になった「this is me」がこのようにして歌われたのかと思うと、何度見ても歌唱シーンに胸を打たれます。
なんと言っても配役全てが良かったです。
ほとんどダンサーさんが起用されているみたいですけど
演技も、ダンサーさんだとは全然気づかないくらい見入ってしまいます。
映画の上演時間自体長くもなくちょうどいい長さだなと思うので内容合わせてとても満足する映画です。
リンダとのスキャンダルが発覚するまで彼らを出し物扱いしていたP.Tバーナムは頂けませんでしたしヒュージャックマンのクズっぷりがめちゃくちゃ良かったです
何度でも観たいと思う映画です
比較的創造しやすい作品
この手のミュージカル映画は、ストーリーは端折りがちで、少ないシーン、歌から観客側が想像して楽しむものだと個人的には思ってる。
その点でいえばこの作品は非常に想像しやすく、登場人物のそれぞれの気持ちや感情を共感して楽しむ事ができた。
内容は決して濃いものではないかもしれない。映画にはよくありきたりな貧しい時代を過ごした主人公が成功を収める事で大切なものを失い、最後はその大切さに気づいて終わる。
まぁありきたりなんだけど、劇中でも語られていた小さな幸せこそ大きな幸せだったり、人々を幸せにする事が芸術そんな事を楽しめる作品なのかなと個人的には理解して楽しませてもらった。
ロマンチックで大胆、そして道徳的な究極のミュージカル映画
グレイテストショーマン 【IMAX 2D】
鑑賞日 2018 3/7・4/1
ミュージカル映画が本作で初めてで、果たして楽しめるのか見る前は少し不安だったが、見た後は(受験合格発表後すぐだったこともあり)最高に興奮していた。そもそも本作を見ようと思ったきっかけは、朝のニュースで本作のCMが流れたことだった。いきなりヒュージャックマン歌うThe greatest showが流れてとても気に入ったので見にいくことにした。上映が始まり20FOXのロゴが出てすぐにThe greatest showが流れて最初から興奮したと2回目に一緒に鑑賞した友人も言っていた。何より様々なテーマが本作には詰まっていると感じた。幼馴染との社会的地位を超えた恋愛、その後の夫婦愛、男同士の友情、社会的立場が弱い人達、サーカス仲間との絆、お金より本当に大切なもの……などなどテーマが充実していた。IMAXでの大迫力のサウンドで名曲を聞き、鮮明なスクリーンで出演者達のダンスを観れてよかった。特にザック・エフロン演じるフィリップとゼンデイヤ演じるアンの空中ブランコでの演技は素晴らしかった。しかもそのシーンがメイキング映像を見てCGではないと知った時は驚いた。編集があるとはいえ、歌い、演じ、飛び回り……これをいっぺんにするなんて本当に凄い。最後、主人公P・T・バーナムとその妻チャリティが彼らの娘、のバレエの発表会であんなに目立ちたがっていた娘が端っこで木の役をしているのを見て、バーナムがThe greatest showの最後の歌詞の
It's everything you ever want(全て君が求めていたもの)
It's everything you ever need (全て君が必要としてきたもの)
And it's here right in front of you (今まさに君の目の前にあるんだ)
を歌って、本当の幸せを見つけるシーンが素晴らしかった。
だが、少し残念な部分があった。CGだ。特に馬が走るシーンや、バーナムが歌いながらFrom Now Onを歌いながら汽車に飛び乗るシーンで、CGの雑さ、安っぽさを感じた。ララランドと同じチームで作ったのに、なぜ本作でCGをおろそかにしてしまったのかと思い、残念だった。さらに、P・T・バーナムという人物が本当に存在しており、実話のように作っていたが、実際にバーナムがやったこととはかけ離れていたことを知った時とても残念だった。
物足りなさを感じるテンポの良さ
遅ればせながら見て参りました。
主演のヒュー・ジャックマンは当然のごとく素晴らしかった。レ・ミゼラブルでもならした美声に渋い表情、ハッとする熱いまなざし。
音楽もララランドのど安定コンビで各シーンを存分に盛り上げる。
映画館で見れて良かった〜、と思う反面、鑑賞後振り返ると「ずいぶんあっさりした映画だった」という感想になった。
まず、テンポが非常に良く進む。悪いことでは無いんだけど、各シーンがどんどん流れていってさっきまで見ていたものに対する視聴者の感情が置いてきぼりにされる。気分が追っつかないのだ。
そして、肝心のショーそのもののシーンが全然無い。歌であっさり流すんじゃなくってちゃんとサーカスやってるとこを見せて欲しかった。歌って踊ってばっかりでフリークの人たちがそれぞれお客に何を見せているかが少な過ぎる。サーカスそのものは「ショービジネスやってます」感を出すためのちょっとした要素だ。
PとDとで見せたい内容に違いがあったんだろうか。監督や脚本家的には「主人公と奥さんの話」として描いていて。でも視聴する側が期待していたのはもっとエンターテイメントな部分。
プロットとしてはありがちなハリウッドのサクセスストーリー。そう感じるのは恐らく脚本が妙を発揮したかった部分を小気味よく編集で切ってるからか。
その分各カットのギミックの妙が光っていた。
新婚夫婦が屋上で歌うシーンの踊りに合わせて風に舞う洗濯物、若手プロモーターを口説くシーンのバーでのショットグラスのやり取りなど、画作りで面白いこと考えるなあと感心する。
カメラワークや構図にゾクゾクするような天才性を感じるタイプとは違うが、見ているだけで画面が楽しいのは監督がアイディアマンなのだろう。
本作の最大限に惜しいところは、ラストシーンに向けての盛り上がりに欠けているところ。
全てを失い、それでも残ったものを再発見し、劇場がない?ならテントでやるぞ!
ってところで次のシーンではもうテントの中で最後の歌を歌ってる。そこはテントが立ち上がりサーカスが復活する部分をもっと大々的に見せて欲しかった。OPに繋げるなら繋げるでもっと関連性を強調すべきなのに、事後的に「仲良くなったよの図」を見せられても、「あ、もう解決しちゃってるの?」と拍子抜けだ。
この終わり方のおかげで作品全体も「あっさり」の印象になってしまった。
尺の都合でああいう編集にせざるを得なかったのかな。
総評としては、雰囲気素敵なんだけど惜しいミュージカル、となりました。
音楽とテンポが良い!でも…
THIS IS MEを聴いて、鑑賞しようと決めました。
ハッと引き込まれる音楽に、テンポの良さに…時間があっという間に感じました。
しかし観終わった感想としては、人物が描き切れていないなと。音楽が良かった分、ひとつひとつのストーリーももう少し深く描いて欲しかったなと残念に思います。
特に、終盤バーナムがショーのメンバーたちに感謝されるシーンで、それまでのバーナムとメンバーのシーンからすると「なんだか伝わって来ないなあ」と思ってしまいました。
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