グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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上質のピースを揃えても、驚くほどに中身がない
「レ・ミゼラブル」の感動を再びと、期待して映画館へ運びました。楽曲の良さや、振り付け、歌姫の圧巻のパフォーマンスなど、細切れにすれば相当いい映画に見えます。
でも直近のアニメーション映画に「SING」というミュージカル作品があり、小心者の象とか、ギャングから足を洗いたいゴリラ、ちょっとボケている義眼のカメレオンばあちゃんなど、異形の者が活躍するストーリーと、親しみやすいヒット曲の数々、吹き替え版の頑張った作り込みによる歌の完成度、ショービジネスの世界での成功を夢見る展開など、かなり似ているのに、映画の出来として、ぜんぜん負けていると思います。
それから、ヒュー・ジャックマンについては、本領発揮と言いたいところですが役本来のバックボーンが足りなさ過ぎて彼がショービジネスを志す動機や、巧みに歌や踊りを披露する説得力がありません。彼のパフォーマンスは劇中における感情の爆発なのか、劇中劇の域を出ない物なのかあやふやで、サーカス団のメンバーと共に歌い踊りながら、劇中の観客たちの喝采を浴びます。だとしたら彼は一体どこでそのスキルを身につけたのでしょうか?「レ・ミゼラブル」には観客が存在しないので直接見る人の心に届くのですが、この映画はそうなりません。
確かに歌やパフォーマンスは素晴らしい出来映えですが、なんとなく入り込めない構造になってしまっていてとても残念です。ウルヴァリン役を卒業して、本気度が高いところをアピールしたいでしょうが、この映画の中では、あまりエモーショナルな振れ幅が無く、共感できませんでした。
ストーリーも淡白で、登場人物すべてが表面的な描写ばかりで、怒りとか、哀しみとか、それ一色に染まってしまいます。
「ラ・ラ・ランド」は深い悩みと愛情のすれ違いを、多彩なジャンルの音楽やあらゆるロマンティックなシチュエーションで見せる楽曲を揃えて、ラストまで目が離せないストーリー展開も含めてとても完成度の高いミュージカル映画でしたが、この映画、本当に同じメンバーで作ったの?と疑問に感じるほどガッカリさせられました。
2018.2.19
何も考えなければ楽しい映画
起承転結がはっきりしていて、ミュージカルシーンは魅せる魅せる。何も考えなければエンターテイメント作品としては良質。
但し、マイノリティ擁護や反差別といった自己満ポリコレに媚びたメッセージを中途半端に差し込むせいで何も考えずに楽しむにを邪魔される。
例えば、フィリップとアンの恋愛についてだ。
アンは黒人と言えども非常に美しい女性で、その身体も非常に美しい。一面を見れば黒人差別に対するアンチテーゼだが、見た目が良ければ良いというのはポリコレ側の言葉を借りるならルッキズムってやつじゃないのか?
結局見た目か。醜い者は愛されるべきではないのか?
実際、健常者であっても先天的な容姿によって人生の難易度は大きく左右されるのが現実だ。
だが黒人だったり医学的に証明される障害だったりした場合は反差別という名の腫れ物扱いによって寧ろ厚遇され、それ以外の生まれ持った美醜の差によって生まれる格差、逆ハロー効果は透明化されるばかりか今も尚格差は広がる一方である。
ちゃんちゃらおかしくて臍が茶を蒸発させる勢いである。
ポリコレに媚びたいなら、髭女レティの歌声だけを聴いたフィリップが一耳惚れし、その容姿を知っても尚愛を誓うとか、ドラァグクィーンに惚れて…とか他にいくらでもやりようがあったのでは?
また、ミュージカルシーンに尺を割く都合上、物語上唐突な展開がちらほら。
例えば、終盤挫折したバーナムの元にフリークスが集うシーン。
それまで人目を避けて生きてきたフリークスだがバーナムに勧誘されサーカスに出演することで自己肯定感を得た。それを恩義に感じたフリークスはバーナムに手を差し伸べる。
このフリークスが自己肯定感を得る、という描写が不足しているので、納得しがたいものがある。
そして挫折から再起を遂げるラストシーン。
これも挫折→再起という展開に理路が存在しない。それもそのはずでバーナムの挫折の直接の原因は妻子持ちのバーナムに迫って振られた女の逆恨み、フリークス排斥派の市民による放火と、バーナム自信に否が無いのだ。
だから挫折と再起の間に「反省と改善」という重要な工程が抜け落ちている。どうせなら挫折はバーナムの自業自得にするとか、フリークス排斥派と和解して劇場再建を手伝って貰うとかして、再起に至る理路をはっきり描いた方がより大きなカタルシスを得られたのではないだろうか。
最高の映画!何度見ても飽きない!
どこから再生しても最高の場面!
泣いたと先に言われたので先入観で泣けなかったけど最高だった
素敵な洋画
シンプルにイイ!レミゼと比べると観やすいミュージカル映画と思う。
映画の本筋である物語はよくみる起承転結の流れで進む脚本で、「19世紀ってこんなリズムのミュージカルが主流だったの?」とか疑問に思うところもあるけども、突っ込みたいところを気にさせないほどの役者たちの圧巻のショー!ミュージカル映画だけあって、踊るシーン・歌うシーンは全てが最高!練習したのが凄く伝わってくる気持ちのいい流れの踊り。逆にこの映画のイイ!と思えるのは全てミュージカルの部分!
ヒュージャックマン、ゼンデイヤ、、我らがザック・エフロン、レベッカファーガソンなどなど演技力で魅了してくれる。
物語を掘り下げていないので、惜しいところもある。調子に乗ったことの天罰・顛末をもう5分だけでも濃く描いて欲しかった。
結局バーナムは最初から最後の貯金を使うところまであまりが優しくて甘やかしてるようにしか見えない。ザックエフロンはただただいいやつww
でもLA・LA・LANDのように途中から道がそれずちゃんと最初から最後まで「ミュージカル映画」だったのがよかった!
音楽が、ショーが、すべてを超越していた。
ストーリー:4.5
演出:4.5
映像:4.5
音楽:4.5
キャスト:4.5
個人的好き度:4.7
「もっとも崇高な芸術は、人を幸せにすることだ」
目が覚めて、手を握ってくれたのが、あなただったら
隣にいてくれて、あたたかかったのが、あなただったら
歌のパワーに負けました
これぞミュージカル映画!
お話としての細かい評価や突込みは置いておきます。
というか、劇中歌の圧倒的なパワーに圧倒されて、それどころではなかった笑
人が見れば顔をしかめるような見た目や個性を持ち、暗闇にいた彼ら。
そんな彼らだからこそ発することのできるパワーがあるんだと思うんです。
それぞれの歌が持つパワーが強すぎて、一曲一曲感動しちゃった・・・
でも一番感動したのは、劇評家が発した、サーカスのことを人種も見た目も違う人々の“人類の祭典”だといったところかな(うろ覚えでごめんなさい)
この映画が持つ、人類全体に対する強烈なポジティブなメッセージを物語っているように感じました。感動!
実在の人物を描く苦労
ヒュージャックマンもザックも、ミシェルも皆よく頑張って、歌って踊って、さすが、アメリカやオーストラリアの俳優は芸の幅が広いなと見いる。
circusの成り立ちも、なールほどど面白かった。やはり、実在の人物を描いているだけあって、何かあったんだろうな、と思わせるところもいくつかあって、単なるミュージカルではないところも面白いと思った。
circusの団員らの、その人生を思うと、見られることを逆手にとって、少なくとも収入が得られるというところは、切ないけど、素晴らしいと見直した。お金なためならなんでもあり、の人が煎る一方、それをうまく利用することも、生きていく上で必要なことだな、と綺麗事だけではすまない世界を、微妙に描いて、なかなか面白い。
ストーリーが。。
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