「ミュージカル映画音楽部門最高傑作」グレイテスト・ショーマン ぬぬぬさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル映画音楽部門最高傑作
ミュージカル映画というのは退屈で面白くないものというイメージをひっくり返す。圧倒的音楽のクォリティ。是非劇場で音響設備の良い環境で観てほしい。
この映画を見る前まではミュージカル映画というのは一曲いい曲があればいいかなという認識で見ていた。ミュージカル映画に含めていいのかは分からないが、例えばディズニーのアナと雪の女王はLet it go、ララランドはsome one in the groundとAnother day of sun、レミゼラブルの民衆の歌、夢破れて(個人的には1日の終わりが好きだが)のような代表的な曲を除けば、他はそこまでクオリティの高くない。作曲者には申し訳ないが平凡な曲が多い。
だから、私もこの映画はグレイテストショーマンという曲がメインで他はまぁありきたりな曲なんだろうなと思い、グレイテストショーマンを聴きに映画館へ向かった
ここからストーリーのネタバレはないが、音楽の雰囲気のネタバレは入ってしまうので先に注意をしておく。
さっそくグレイテストショーマンが流れて、あぁここで聴きたいの終わっちゃたなぁいい曲だなぁ。と思って次の曲が流れる。A million Dreams というピアノをメインに管弦楽器をしっかり使った名曲だ。ここでも余韻に浸りながら、次に流れるのはCome arriveという雰囲気が一転した曲だ。前半は電子音を違和感なく使い後半はギターベースを使った現代的な音楽であり、これまた別種の名曲だ。
この辺りでこの映画いい曲多いなぁと気分が良くなるが、次に流れる曲で完全に心を掴まれる。
The other side ギターが映える爽やかな名曲だ。アメリカというよりは英国的な音楽にも聞こえる爽やかなメロディーと共にキレキレのバーデンダーのダンスに心奪われる。
ここから先もThis is Me やFrom now onなど名曲が数多くあるが割愛する。
そうこの映画どの曲も非常にクオリティが高い。曲が良いから見入ってしまうし、何より楽しいのである。
ストーリーは正直陳腐なところはあるが、それを圧倒的音楽性でカバーしているので気にならない。次の曲を期待できる映画というのは中々見たことがなく、新感覚であり個人的に映画史に残るミュージカル映画であると思う。