劇場公開日 2018年2月16日

「マイノリティに臆せず輝きを誇る素晴らしさの教本」グレイテスト・ショーマン 主人公のこと我が子と思ってる人さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0マイノリティに臆せず輝きを誇る素晴らしさの教本

2024年2月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

自分を卑下するあまり良いところを探すこともせず縮こまるよりも、堂々と自信を持てる部分を探して誇っていれば誰かが見つけてくれる。讃えてくれる。そういった人たちにしっかり向き合えば、マイノリティを否定して侮蔑するその他の"マジョリティ"な人たちなんて気にしなくていい。

………なんてことを言葉でいくら説いたって説教くさいし響かないだろうが、そんなことが言いたくなったらこの映画流しときゃ解決するわ。
これで世界平和だわ。
この映画が絶賛されている世界線で何故まだ差別や偏見や戦争が起こるのか理解できん。3日に1回これ見て何かを思い出すの義務化しよう。

とにかく歌が良いし上手いし
とにかくパフォーマンスがすげえし
とにかく唐突なバーテンダーが有能すぎるし
とにかく言うことなしだよ。
最後はとにかく明るく華やかでハッピーな締め括りだけど、上流階級の多くの人からもサーカスが認められた、みたいな夢見がちな最後じゃないところもいいよ。
無理に認め合わなくても批判し合わない距離感で共存できれば良いじゃんだよね。賛成です。

ここからは余談ですが、以前Freeksって発禁になったかで話題の白黒映画を見たんです。
そちらは"フリークス"の皆さんと"健常者"の皆さんが憎しみ合う苦しい話で、それでも果たして見世物小屋で働かせるのは本当に悪なのか?ということも考えさせられる、現実の難しさと生きづらさを叩き付けられる怪作でしたが、同じような題材でこんなにも明るく楽しく華やかに魅せられるのは素晴らしいです。
私がわざわざ言うまでもなく、映画史に残る名作でした!

せった