「ビックリするほどミュージカル」グレイテスト・ショーマン しろさんの映画レビュー(感想・評価)
ビックリするほどミュージカル
なんとなく機会がなく見逃してましたがようやく観ました。
なんだこれ!めっちゃミュージカル!
どこがというよりむしろ全てがミュージカルで今すぐ舞台に持っていけるほどだと思いました。
ヒューもザックも素晴らしかった!二人のシーンのバーテンさん?も何気にすごい。
ストーリーの薄さについて言われてますが、どこを見るかだなって思います。
個人的にはララランドはただの恋愛映画だったので好みもあるとは思いますが。
ただ私は今まで人前に出ることが出来なかった、出たくなかった人達が自らの意志で前に出て、他人と違うことは個性であり、それこそが自分であり誇れる部分としてそれを人に見せて対価を得る。
これはある意味バーナム自身が全てを愛とかではなく『誰かを楽しませる』ことを目的に動いたから出来た結果なのだと思いました。
確かに人としては結構アレな人物でしたけど、なにかに特化した人ってわりとそういうところありますよね。凡人じゃなせない事をなすからこそ人の記憶にも残るというか。
バーナムと彼の家族、それとサーカスの皆が居場所を見つけたこと、一人じゃない、自分と同じ痛みを知ってる人たちと集まって笑って喋ってという『普通』を手に入れられたってことがこの映画のストーリーとしては柱なのかなと思います。
歌手の彼女が言っていた、最初から恵まれている人にはわからないこと。
何かが欠けている人にしかわからないこと。
コンプレックスでもトラウマでも、そういう欠けてる部分を胸に抱いている人にはとても刺さるんじゃないかなって思いました。まぁ私なんですけどね。
星5じゃないのは、確かに曲は良かったんですけどわりとどれも似た感じで、終わるとメロディーとしては印象に残らなかったので。