「鑑賞記録」グレイテスト・ショーマン ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
毎晩寝る前に劇中曲『This is me』の動画を見てしまうくらいに、音楽には心つかまれていて。大ヒットもしているし、ちょっと観てみるかということになりました。
上映時間105分ということもあって、冒頭から進行のテンポが速い速い。あっという間に少年期から青年期への成長描写はディズニーアニメ感ハンパない。オーディションとか最初のショーとか、ザック・エフロンを口説くシーンとかは楽しく観られました。
ていうか、やっぱり音楽がいい。すごくいい。ポップスとしてとても耳馴染みする、良曲揃いです。
ただ、ところどころ引っかかるところはあって。まず少年期の一曲『millions dream』、男の子の口パク感がすごく違和感。中盤から登場するキーパーソン、ジェニー・リンドも歌と演技は別の人がやってます(シェリル・ノーム的なあれ)。
ミュージカル映画に何を期待するかって、歌が上手い人が歌う良い歌な訳ですよ。レベッカ・ファーガソン、たしかに綺麗だけど、やっぱり歌える人にやってほしかったなぁ。
それとバーナムの失敗は、生い立ちのコンプレックスとか諸々考慮すべきことはあるかもしれないけど、自業自得だよなぁって感じが強くて同情はできませんでした。家族もショーの仲間も可愛そう…って感じで。仲直りの展開も合わせて、去年観た『SING』を思い出しました。
あと一番わかんなかったのが、主人公たちのやっているショー。サーカスなんだよね…でも歌って踊って…ミュージカルだから?本作を代表する一曲『This is me』が流れる場面でそれを強く感じてしまったもんだから困ったものです(何)
同じ制作チームによる『ラ・ラ・ランド』とは正反対のメッセージ性をもった作品だと思います。良い音楽を劇場の良い音響で聴くという点で、映画館に行く価値がある作品だと思います。