劇場公開日 2018年3月30日

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「美しいジェニファー・ローレン」レッド・スパロー META坊さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5美しいジェニファー・ローレン

2019年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ジェニファー・ローレンスが主演の映画は、昨年公開され期待した割にはがっかりさせられた『パッセンジャー』以来で、今度こそはと期待していたが、その期待以上に身体を張った作品だった。

この作品のジェニファーはとても魅力的で、はまり役と言える。

しかし、冒頭のバレエのシーンは、踊りは見事だが、どうにも身体がゴツすぎて、プリマドンナとしてはちょっと違うかなといった印象。
下着姿と違い、バレエの衣装を身にまとうと、やたらマッチョに見えるのが残念。

さて、肝心の内容だが、女スパイと言えば、やはり昨年公開の『アトミック・ブロンド』が記憶に新しいが、あれほど激しく派手なアクションシーンが連続するわけでもないし、主人公が超絶に強いわけでもなく、バレエの舞台上で大怪我を負ったところから、一転して不幸の中を生き抜かなければならない、そんな女性の物語。

まぁ、想像を絶する訓練や任務が出てるわけで、肉親は非情だし、騙し騙され、誰が敵で誰が味方なのか、最後までわからない、よく出来た脚本だ。

ただ、ロシア人なのにロシア語じゃなく、英語で会話してるってどうよ?

これは語学が堪能でない私でも違和感を覚える。

140分と少し長めの作品だが、劇中の音楽も手伝って、ずっと重苦しい緊張感が続くため、中だるみする事なく鑑賞できた。

この作品を人様にお勧めできるかと言うと、目を背けたくなるような、けっこう強烈にグロいシーンもあるし、人によっては不快感を覚えるシーンもあるので、心臓の弱い方は控えた方がよいだろう。

META坊