「☆☆☆☆ これは今までに観た事が無い位の女間諜モノで、いや〜!面白...」レッド・スパロー 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆☆ これは今までに観た事が無い位の女間諜モノで、いや〜!面白...
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これは今までに観た事が無い位の女間諜モノで、いや〜!面白い。
それも一筋縄とはいかない面白さなのだ!
先ず始めにシャーロット・ランプリングが登場する。
ランプリングと言えば、何と言ってもあの『愛の嵐』だ。
それを知る映画爺い連中ならば、いきなり興奮度はMAXに到達するに相違ない。
主演のジェニファー・ローレンスは、全編に渡っての体当たりの演技で素晴らしいのだが。ほぼ前半だけ(ラストにちょっとだけ顔が見える)出演のランプリングの強烈なキャラクターが、兎にも角にも圧巻の極み。しかもこのランプリング姐御がまた色々とやってくれるのだ(〃ω〃)
そしていよいよ映画は本題へ。
ロシアの女スパイとアメリカの男スパイ。
この2人が出会う。
ただ、このスパイ映画が他とは違うのが…。
【お互いがお互いを利用しようとする為、その素性を明らかにし、信頼を得ようとする】
そんな、従来のスパイ映画の常識を覆すストーリー展開。
それだけに、かなり入り組んだ内容で。観客側も右脳と左脳を目一杯フル回転させる気概を見せないと、おいてきぼりを喰らう可能性も否定出来ない(u_u)
ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽が、全編でリリカルに鳴り響く。
何処となくその調べは、ヒッチコック作品に欠かせなかったバーナード・ハーマンの『めまい』での名曲♫愛のテーマ♫を想起させる。
だからなのか?はあくまでも予想でしかないのだが、ジェニファー・ローレンスは『めまい』でのキム・ノヴァクよろしく、髪の毛を金髪に染め。男の好みに合わせ様とする。(『めまい』では男が女を支配するのだが)
その後は二転三転…。いや、四転五転…。いやいや!六転七転…と、息つく暇を与えず観客をスクリーンに釘付けにさせるが…。
それまで偽りの愛を演じて来た2人。
そんな偽りだったのだが。最後の最後に、お互いの立場の苦しみを知り、いつの間にか真の愛へと《発展》して行く。
映画は長尺ながらも、最後まで一気に走りきる。
残念だったのは、ハリウッド製のエンタメ作品だけに、ロシア側の会話が殆ど英語のところ。
時々ロシア語での会話が有るには有るが、その辺りの言語がリアルだったのならば…と。
但し。余りにもリアルになってしまうと。ストーリー自体が入り組んでいるだけに、観客の気持ちが離れてしまう…とも言えそうなのだけれど。
作品中には様々な拷問場面が有るのだけれど。あの【カワハギ】は痛そうだわ〜:(;゙゚'ω゚'):
2018年4月3日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン6