「強靭な女性の物語」レッド・スパロー nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
強靭な女性の物語
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スパイものではありますが、ロシア内の裏切り者・モグラ探しの諜報戦というよりも、スパイに仕立てられた女性が知恵と肉体を駆使していかに生き抜いてゆくかという物語で、主人公を演じるジェニファー・ローレンスの美しくかつ激しい演技も素晴らしく、最後まで飽きることなく楽しめました。
スパイミステリーやアクションを期待すると、イマイチかも知れませんが。
ラストの展開からは、悪意や権力に翻弄され虐げられた主人公の復讐劇とも感じました。
主人公を陥れ支配しようとするサディストの叔父の結末は、正直スカッとしました。
この叔父の風貌をロシアの首相に似せているのは、ブラックユーモアでしょうか。
やはりアメリカ映画の為か、ロシアが悪でアメリカが自由を尊重する正義の国、CIA側は人情があるという感じの描写で、アメリカを美化してるのでは?と思ってしまいましたが。
遺体にある妙な傷は何だ?と思っていたら、その拷問器具か!、などと、拷問描写も印象的でした。
事務員風の女性が淡々と拷問する場面は、「裏切りのサーカス」を思い出しました。
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