劇場公開日 2018年3月30日

  • 予告編を見る

「結局何が言いたい?」レッド・スパロー nagiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0結局何が言いたい?

2018年3月31日
PCから投稿

ロシア人が英語で喋っている事が少々ややこしい...ジェニファー・ローレンスがロシア人という設定上、仕方ないと思うが。ドランやヴィルヌーヴの様に、母国の言語で撮る良さはある。大衆映画にそれが求められるか否かはさて置き、スパイ映画なのだから、複数言語を多彩に操るといったような魅せ方もあるのではないだろうか。(最近の映画で言えばマリオン・コティヤールの『マリアンヌ』)

幾度とない騙し合い2転3転するストーリーを望んでいたが、長尺の割には想像を超えない。よく出来ていたのは叔父を貶めるシーンくらいか。この映画の魅力がジェニファー・ローレンスの官能的な肉体美で終わってしまいそうである。スパローの養成所も、さらに非情でスパローらに人間性の欠片も感じられないくらいがグッとくるのだが。教官は良かった。

nagi