オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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自家製なのか?口髭マスク
とにかく豪華なオリエント急行。王族、貴族が利用していたというのだから、食堂車もフランス料理を中心に一流シェフによるメニューを堪能できる。物語は1934年のことで、第二次大戦後は航空機との競合で撤退しているということだ。ちなみに今でも観光列車としてイスタンブールからパリまでは運行しているらしく、1人で乗車した場合、3泊で200万円ほどかかる・・・
そんな豪華なオリエンタル急行もセルビアのベオグラードを過ぎた山沿いで、雪崩に巻き込まれて脱線してしまう。アメリカ人富豪ラチェット氏(ジョニー・デップ)が何者かに殺害される。12ヵ所もナイフで刺されていた遺体の横には壊れて止まった時計、手紙の燃えカス、車掌の制服のボタン、Hの頭文字のハンカチ、パイプの掃除棒などが見つかる。これだけ証拠品があるのなら、簡単に解決できると、自称“世界一の探偵”が捜査に乗り出す。
乗客全てが容疑者!という状況にあったも、皆アリバイがあるという困った状態。しかも一つを追うと、謎が残る。そんな時、手紙にあった“デイジー”という名前からポアロ(ケネス・ブラナー)が思い出したのは“アームストロング家の誘拐殺人事件”だった。デイジーという娘が殺害されたことが発端となり、関係者が全て死亡するという悲惨な事件。そのデイジーを殺したのがラチェットだと考えたのだった・・・
旧作(1974)ではポアロを演じたアルバート・フィニーがいかにも天才的探偵であることを鼻にかけていたのが嫌味っぽくて好きになれなかったのですが、今回のブラナーは好感持てるポアロだ。「ハーキュリー」を「エルキュール」と言い改めるところがベルギー人のプライドなのか、よくわからないものの、乗客一人一人に対して上から目線じゃないところがいい。
また、オチはわかってはいるのに、なぜか感動的。劇場内では鼻をすする人が何人もいたし、ポアロの最後の裁断にも心打たれます。乗客にも豪華な俳優陣、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチなどがゴージャスさに華を添えてます。もっとも良かったのはミシェル・ファイファーでした。
【2017年12月映画館にて】
その日,一等車両は容疑者で満室でした。
ドラマとミステリーの境界を彷徨ってる
【1974年版に挑戦した"サー・ケネス・ブラナー"主演兼監督兼に敬意を表すべき作品。】
ー誰もが物語の粗筋を知り、犯人も知っている推理劇を映画化するのは、相当な覚悟がいるであろう。
本作は更に1974年に当時の映画スターを多数起用し、大ヒットしている。(ポアロ:アルバート・フィニーを始めとして、今作でアカデミー助演女優賞に輝いたイングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、ローレン・バコール、アンソニー・ホプキンス・・(誰がどの役だったか分かる方は相当凄い))ー
という中、今作を監督・主演する決断をしたケネス・ブラナーの気骨や良し。
そして、今作を劇場にて鑑賞した感想は・・。
<結論:2017年末時点での豪華俳優陣を配役した、王道のエンタメ推理ムービーとして充分に堪能した作品。
鑑賞後、客電が上がった後に、劇場を出ていく人々の顔を見れば、私だけではないな・・と思った作品でもある。>
<2017年12月9日 劇場にて鑑賞>
大岡裁き
原作既読、オリジナル版鑑賞済
これといった感想がない。
あんまりこれといった感想がない。
どうしても内容より役者、配役とかそっちの話しになりがちな作品。ファン心理とでもいうか、映画通?的な?(基本的にそういう見かたをしないので)
もちろん、ふつうに楽しめたんですけど。
豪華俳優の無駄遣い
こんなに豪華な俳優陣を揃えたのだから、
嘸かし俳優達の素晴らしいアンサンブルが観られるのだろう、
と思っていたのだけど・・・蓋を開けてみたら、
監督・主演のケネス・ブラナーのワン・マン映画でした。
どんだけ自分好きなんだよ(苦笑)
作品的にも、ジョニー・デップが殺されるまでは、
まあまあ面白かったのだけど、作品の肝心な「肝」となる
犯人捜しの件のつまらない事!
オチもかなりの綺麗事で臭く、お涙頂戴感の鼻につくこと!
観ているこっちが恥ずかしくなりました(苦笑)
しかし製作した監督本人は自信たっぷりで、
ラストにナイル川殺人事件に繋がる
続編製作まで匂わせる終わり方。
正直、この監督はあまり好きにはなれません。
推理中は楽しめました
合わなかった
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