オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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長編小説を読破したような満足感
推理小説が原作で、観客は犯人が誰かを考えながら見る映画だ。殺される役をジョニー・デップが演じるというので少し驚いたが、登場人物のフラッシュバックもあって、とても重要な役だった。さすがの配役である。
冒頭のいくつかのシーンで名探偵ポアロが恐ろしく頭の切れる人物であることがわかる。そして旧知の人物に逢ったとき、同伴の女性に向かってprostituteみたいな言葉を平気で言うことができる図太い神経の持ち主であることもわかる。人物像はこれで十分だ。
そして事件は起きる。ポアロは天才的な探偵だが、超能力者ではない。杉下右京みたいに、鑑識が奇跡的に見逃した決定的な証拠を都合よく発見したりすることはない。彼は地道に物を調べ、証言を積み重ねていく。
観客は登場人物たちの相関図を頭に描きながら、犯人は誰なんだろうと想像を巡らせる。しかしその間にも証言は積み上げられ、頭の中の相関図も怪しくなる。登場人物の価値観の差や思惑の違いなどによって事実はゆがめられていくが、ポアロはその力の向きと強さを冷静に見極めて真実に迫っていく。
見終わるときには頭の中の相関図もあちこち線が途切れているが、長編小説を読破したような満足感がある。続編があれば是非見たいと思わせる傑作だ。
悪くない
ジョニデが出てるじゃないか!
2017年で最もがっかり
忘年会だらけの週に飲まなくていい日ができたのて、遅くまで仕事をしたあとで深夜の映画館。40本目。
シェイクスピアの人、というイメージの #ケネスブラナー による『オリエント急行殺人事件』は、残念ながら今年見た中では指折りのがっかり作品。
かなりの豪華な俳優たちが競演しているのに、どこも心を動かされなかったのは、時代がかった大げさな台詞回しのせいなのか、CGばっかりのところに気を取られてかわからないけど、とにかく仕上がりは仕上がり。
予告篇の合間に流れた「Miss Dior」の広告に出ているナタリー・ポートマンの美しさ(作品外)と、御年83になる『007』M役のジュディ・デンチの迫力(かろうじて作品内)というのが今晩の感想です。
2017年 通算40本目
それでも殺人は狂気
味わい深い
久しぶりに!
古典的名作なので
映画ド素人の「オリエント急行殺人事件」感想
こういう人にオススメ!
・紳士な気分を味わいたい
・旅行したい!(特に列車で)
・アクション、CGはうんざり…
・俳優の純粋な演技を楽しみたいんだ!
・ミステリーは苦手…
大丈夫です!
この作品なら全て叶います!
紳士淑女の名優達が列車の中で抜群の演技力をもって難解なミステリーを演じ、優しく手解きをしてくれる上品な映画です。
冒頭では、映画の世界観と探偵ポアロが重視している価値観、推理観を丁寧に説明してくれます。(重要)
おかけで、鑑賞しているこちら側が比較的、容易にポアロに感情移入が出来ます。
そして、特筆すべきは最高の『雰囲気』を味わえるという事。
俳優の仕草1つ1つが、紳士淑女でカッコイイ!
車窓から見える風景もこれでもかってぐらいに美しいです。
もちろん、列車の中も隅々まで綺麗ですよ。
雰囲気を楽しみたい。
自分も名探偵と一緒に休暇件、事件の謎解きをしたい!
そんな方々にぴったりの、奥ゆかしい
上品な映画です。
アメコミ映画はちょっと満腹...
ここいらでちょっとだけ、ケネス・ブラナーが贈るオリエント急行列車で休憩してみませんか?
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