オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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ケネス・ブラナー、一時の迷走から見事カムバック
アメコミヒーローものの「マイティ・ソー」や、アクションスリラーの「エージェント:ライアン」を監督していた頃は、ブラナーの持ち味が出せていない、作品の選択を誤っているのではないかと感じたものだ。そこへ来て今回の「オリエント急行殺人事件」。英国を代表するミステリ作家アガサ・クリスティの代表作であり、シェイクスピア劇の舞台でも評価の高い名優ブラナーにとって、これほどやりがいのある題材もそうはなかっただろう。
果たして、ブラナーが名探偵ポアロを演じ監督も兼ねる企画に、ベテランから若手までスターがずらりと顔をそろえ、見事に再現された豪華な寝台列車内を舞台にアンサンブル演技を展開。格調高い映像に、意外なポアロのアクション場面で新味を出しつつ、これぞ王道の娯楽推理劇という逸品に仕上げた。ブラナー自身も含め、シニアな俳優たちは顔の皺まで味わい深く、こんな風に年を取りたいものだと思う。
映像もメンツも豪華な推理モノ。
とりあえず小説も読んでおこっと
豪華キャスト!
なんでそこまで推理できるの?!って映画でしたが、面白かった。約2時...
豪華、豪華
原作はかなり昔に読んだが、結末だけははっきり覚えてたから、どう描写...
見どころは豪華俳優陣?
ブラナーの気概が感じられました
公開当時のレビューが無かった事もあり、改めて鑑賞しました。
季節的にもぴったりでしたしね。
監督・主演にケネスブラナー。制作にはリドリースコットにマークゴードン、そしてここにもケネスブラナーが名を連ねるなど並々ならぬ意気込みが伺えます。
キャストもデンチ、デレクジャコビ、ウィレムデフォー、ジョニーデップペネロペクルス、ミシェルファイファーと、すごくゴージャス。
そしてブラナーのポアロはやはり面白い。
クラシックなストーリーに、彼なりのダイナミックなアレンジが心地良いんですよね
その事件の真相の衝撃とその幕引き、やはりすごいの一言です。
1974年版に正面から挑んだ本作、随所にケネスブラナーの気概が感じられました。
ケネスブラナーとポアロのイメージ
この世には善悪しか存在しない。が均衡は有り得る
原作は未読
謎解きよりそれぞれの物語を楽しむ映画
アクション映画さながらのサスペンス。
内容は、アガサクリスティ原作のエキュール・ポワロ探偵が活躍するシリーズの一つ。時代は、世界大恐慌の影残る1934年オリエント急行(シリア〜ロンドン)車内で巻き起こる殺人事件。大雪で列車から降りれない状態での密室で起こる殺人事件。乗客全員にアリバイのある不可解な謎の真相は?!という物語の映画化。印象的な台詞は『沈黙を禁じる法はないわ』デブナムの言葉。黙秘を貫く乗客が堰を切るのが早すぎて饒舌に、口すぎて暴挙に出る始末には参ってしまった。印象的な場面は、雪崩のVFXです。お金をかけて美麗な絵作りをしようとする制作者の気持ちが伝わってきます。無理やり自然を美しく撮ろうとしている所が苦く思いました。印象的な雰囲気は、今までのオリエント急行を覆そうと苦悩するアレンジが感じられた所です。あっさりした謎解きとカタルシスの感じない終わり方には原作にない虚しさを感じました。推理ものでは無く、アクション探偵もの🕵️♀️なのでジャンル違いに戸惑います。冒頭のポワロのこれまでの推理や事件が新聞で紹介されたりしましたが最初のポワロ人物紹介的な件は全体的な物語を窮屈にしてしまった様に思えてなりません。音も凍る様な列車内一歩も出れないからこその密室トリックが醍醐味の作品だけに名俳優達に頼り切った残念なアクション映画です。原作も人種差別的な表現が軽く描かれていて読む人を楽しませますが、映画にすれば酷く差別的に見えて世界観壊れてしまい残念です。原作がポップな感じで余韻を残して終わるのに対して、無駄に悲しさを全面に押し出す終わりにもカタルシスが感じられず。監督の思い描く名探偵ポワロ像の押し売りの様に感じました。
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