「伝統×アクション×皮肉」キングスマン ゴールデン・サークル sannemusaさんの映画レビュー(感想・評価)
伝統×アクション×皮肉
マシューボーンらしく、アクションシーンやが斬新で残酷でテンポもよくて、そして笑える。
そしてキングスマンシリーズは設定が抜群に良い。
本作では、イギリス紳士スパイ軍団のアメリカ版として、アメリカのバーボン蒸留所を母体にするステイツマンが出てくるなど、とにかく極端でベタさを詰め込みまくっててバカバカしいんだけどそのてんこ盛りのベタさはエンターテインメントとしてはふさわしく思える。紳士というスマートな題材なはずなのに、この全然スマートじゃない感じが緩急になってて良い。
英国紳士やウエスタンが持つ古典的なイメージが、最先端技術と融合したガジェットたちによって、最高にカッコよくアップデートされていく様子も見ていて興奮する。
アクションコメディエンターテインメントとしても楽しめるんだけど、設定やエピソードはかなり強烈な現代風刺でもあり。全体的にふざけたテイストだからこんなにも受けいられているのかもしれないけど、ちょっとびっくりした。こういうの好きです。
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