「ハードボイルド版「寅さん」を期待!」探偵はBARにいる3 だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
ハードボイルド版「寅さん」を期待!
一作目も二作目も観ている。
が、とくに印象に深く
残っている映画ではない。
が、主役の二人も大好きな俳優さんだし
脚本がリーガルハイの古沢良太なので
やっぱり観に行った、その結果。
安定感、抜群の映画だった。
突拍子も無い
奇想天外なストーリー、
‥ではないし
物凄いアクションシーン、
‥があるわけでもない。
ただ三作目ともなると
「あー。こんなキャラいた!」的な
ほくそ笑みわらいが止まらなかった。
怒ると男に戻る
おカマのフローラとか。
無駄にセクシーで、
どうにか探偵を振り向かせようとする
ウエイトレスの峰子とか。
いたいた、こんなキャラ!
歴代作品を見てきた人には
クスッと笑えるシーンが増えてきた。
これっていい意味での
「マンネリ」だと思う。
大泉洋は相変わらず芸達者だし
松田龍平も高田役に
これ以上ないくらいハマってる。
がしかし。
敵役のリリーフランキー。
これはちょっとミスキャスト?
北城はもっと重厚で
それでいてサイコパス。
そんなイメージの方がしっくりする。
ちょっと演技が軽過ぎたような。
あとアクションシーン。
ラストの松田龍平と志尊淳の
サシでの決闘シーンは良かった。
スピード感も迫力もあった。なのに。
途中の探偵と高田が
敵地に乗り込んでのシーンで
なぜにあの「スローモーション」演出?
しかも長い。完全に間延びした。
とはいえ。
誰が誰を誘って見に行っても
絶対に平均点以上取れる手堅い作品たった。
基本的にはJAZZYなBGMが流れる
ハードボイルドな作風だけれど
そこは大泉洋。
きっちり笑わせてくれます。
ハードボイルドになり過ぎず。
その「半熟」具合が
このシリーズを楽しむ醍醐味だと感じた。
映画見に行きたいなぁ。
でも冒険してハズしたらやだなぁ。
そんな人にピッタリです!
個人的には続編を期待したい。
2年に一回くらいで新作を発表して
その度に、結局なんだかんだで
劇場まで足を運んでしまう。
そんなマンネリな映画に育って欲しい。