パニック・ゾーン 制御不能
2012年製作/78分/イギリス
原題または英題:Airborne
スタッフ・キャスト
- 監督
- ドミニク・バーンズ
- 製作
- サイモン・フィリップス
- 製作総指揮
- リチャード・ジョーンズ
- 脚本
- ポール・クロンネル
- 撮影
- アレッシオ・バローリ
- 音楽
- マシュー・ウィリアムズ
-
クレイグ・コンウェイ
-
マーク・ハミル
-
セバスチャン・ストリート
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アラン・フォード
-
ジュリアン・クローバー
2012年製作/78分/イギリス
原題または英題:Airborne
クレイグ・コンウェイ
マーク・ハミル
セバスチャン・ストリート
アラン・フォード
ジュリアン・クローバー
飛行機パニックものはエアポートシリーズなど名作から毒蛇やゾンビが出てくるB級映画まで実に多作、本作は間違いなくカルト的B級映画、よほどネタに困ったのか突拍子もないホラー映画でした。
嵐が迫る悪天候の英国イースト・ミッドランズ空港、定年を控えたベテラン管制官(マーク・ハミル)の登場で「大空港」に似た展開を臭わせる。
胡散臭い乗客ばかりだし、見知らぬ乗務員が乗り込むし、無線も通じずハイジャックものかと思わせる。それにしては機内の制圧、犯行声明なども無く乗客が徐々に消えるだけ、何が起きているか分からないのがサスペンス調を盛り上げる常套手段、それにしても機内SEXとか喚くばかりの下品な客ばかり見せられて早くも興醒め。
(ネタバレ)
後半に来てCAがマフィアの子分と仕組んだ積み荷のお宝目当ての犯行と正体を明かすものの辻褄の合わないことだらけ・・。
どうやって収拾するのかと思ったら、お宝の持ち主がカミングアウト、原因は古代中国の呪われた壺のタタリだそうだ、そのせいで乗客、乗務員、犯人まで次々と発狂。
不可解、制御不能の原因が閻魔大王に封じられた雷神のタタリとは、それで落とすなら辻褄合わせなんて端から関係ありませんね、予算が無いだろうことは百も承知だが照明はケチるし手持ちカメラはぶれるし特撮も無い、最後のマーク・ハミルの含み笑いは何だったのか、彼も呪われていたのだろうか・・、とんだB級ホラー映画でした。
アトランティック航空ニューヨーク行き最終便。管制官マルコム(マーク・ハミル)は退職前最後の仕事となった。前代未聞の嵐の中で何とか686便だけは飛び立った。
ガラガラの機内だったが、セックスのことしか頭にないバカップル、そして隣席の地理教師を嫌がってた割に気になるアランなどがいた。管制室では針路を勝手に変更した686便が気になって連絡を取ろうとするも応答なし。正体不明の新人スチュワード、武器商人マックスと二人の護衛、高価なツボを運ぼうとする商人、問題を起こして帰還する二人の兵士、親戚が過激派、問題ある乗客ばかりだったと判明し、コックピットではパイロットと副機長も殺されていた。
前半部分はとても緊張。誰が殺人犯?何の目的で?とハラハラドキドキだ。中盤からは管制室にスペシャルエージェントがやってきて、空軍によって旅客機を墜落させようとする動き。こいつら何を考えてるんだ!?そんな間にも武器商人の護衛が毒を盛られたり、CAが狂気に満ちた殺戮を繰り返したり・・・医者だって娘が軍事訓練で殺されたとかで怪しかったのに・・・
空軍パイロットだけは理性が働いていたようで、攻撃しませんと伝えてくる。結局は悪魔の呪いだったのか?みんな目がおかしいぞ・・・といった展開だ。
いや、でも、ここからパイロット一家に育ったCAが管制官と連絡を取り合って不時着する旅客機ものによくあるクライマックスになるのだろう~などと気軽に見ていたら・・・なんと・・・凄い終わり方だった。もう見終わった瞬間、自分も呪いにかけられたのかと思ったよ。ふふふ。