ドリームのレビュー・感想・評価
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女性活躍!
最近この作品を観たお友達からとても良かったと直接口コミ頂いたので観賞。早稲田松竹にて『ドリーム』と『女神の見えざる手』と、気になっていた二本の組み合わせなんて最高ーかよ(´∀`艸)♡♡
その肌の色とジェンダーがキャリアの壁となっていた天才黒人女性三人が初めてNASAに勤めることになり、いざ入ったらめちゃめちゃ活躍した…という話だとばかりトレイラーの印象で思い込んでいたけど、完全に勘違いだった。
時代背景的な壁はたくさんあれど、それでもあの当時で30人もの黒人女性たちをすでに雇っているNASAは時代の先を行っていたんだな、と感心。
時代は変わっても女性にとってのglass ceiling は未だに残る。それを考えるとメアリーの"前例のない事に対して前例を作る事の必要性を決定権のある人に訴えかけ、チャンスを自分の手で掴む事"っていうのはあたし自身のキャリアでも無視出来ないというか、今の時代でも必要な事だと感じ目が覚めた気分。
キャサリンとジムの湯たんぽラブには胸が熱くなる場面あり。天使のような子供達が愛くるしい❤︎
結婚祝いのプレゼントの中身がまた胸を打つ。
ジムの軍でのランクは忘れてしまったけど、軍の中では黒人差別はそんなになかったのかしら??そんなはずはないと思うんだけどなー。
スタッフォードとキャサリンの和解を匂わせる場面はあったけど、陳腐な言葉で謝ったりしなかったのがまた良い。
ジョン・グレンがいいヤツなのがアツい(´∀`艸)♡♡
4.2
女の強さ
痛快な作品
差別は非効率を見せた映画
黒人や女性に対する差別について
NASAの輝かしい成功の裏を見せつつ
いかに不条理で非効率かを見せてくれるのですが、その見せ方が押し付けがましくなくスマートでわかりやすい。
暴力に訴えず、知力と実力で認めさせていく様は軽快なテンポで時に笑いを交えながら、直接的に感情的にならずに伝えたいことを伝える、この映画そのもので、見て良かったと思えました。
ポジティブな黒人女性像
強い女性の映画
妬みも焦りも苛立ちもエネルギーに変える3人が素敵!
NASAで働く黒人女性3人が根強く残る人種差別と性差別に負けじと努力を積み重ね続け、アメリカ初の有人宇宙飛行計画を陰ながら支えて夢を掴んでゆくドラマ。
原題の『Hidden Figures(隠された人々)』が本当にセンスいいですね。邦題が『ドリーム 私たちのアポロ計画』って…アポロチョコ発売記念かよ……いやはやしかし、邦題はレビューとは関係ない。たとえどんなに酷くて映画の価値が損なわ(以下略)。
天才的に数字の"先を読む"計算係キャサリンが主人公と、後々NASAで黒人初の女性管理職になった友人と男顔負けに技術者となり功績を残す友人の互いに切磋琢磨していく関係性にただただ憧れる。愚痴は聞くが甘やかすでもなく背中を押し合い成長していける関係…貴重過ぎるでしょ!!夢を追う者同士1人が成功に近づくと焦ったり妬んだりしてしまうものだけれど、彼女達はそれを互いにアッサリ吐露する事により明るく前進するエネルギーに変えていけたのでは、と思った。カッコイィ…。
キャサリンの職場では彼女の仕事ぶりが認められても最後まで全体の雰囲気が変わる事はないんだけど(あくまで女性差別が強かった)、そのぶん認められないが最早彼女の計算の早さについていけなくてたじろぐポールがちょっと可愛く見えてしまう罠。本部長ケビン・コスナーは良い役どころだった。トイレの看板を叩き壊すところなんて最高にセクシーな上司じゃないですか!くぅ~。プレゼントの発案とか不器用すぎかよ!!かわいい。
まだ降り立ったことのない宇宙という夢を追うNASAの仕事は、不確定な要素が多すぎてまるでお役所仕事。必要なければ人も予算も切り捨てられ、日々、同じ技術を追うロシアに後れを取れないプレッシャーとの戦い。ただでさえ厳しい世界で、女性であり黒人であるという不利な環境の中でも誇りを持って夢を追い続ける3人の姿は心を打たれるものがある。自分も何かを極めて人に認められたいって思っちゃうよね。
アカデミー3部門ノミネートに相応しい1本。心が折れそうな時にまた観たい。
だれが観ても価値のある映画
あまちゃん in NASA
宇宙開発というアメリカの輝かしい歴史に隠された黒人の中年女性というマイノリティを持った天才達のストーリー
私はアメリカの宇宙開発映画が大好きだ。ライトスタッフ、アポロ13…。
これらの映画の魅力は「人類」と「宇宙」の戦いである。
アメコミから出てきたような命知らずのパイロット、人類の英知を駆使し熱意と努力で問題を解決していく技術スタッフ。彼らは「個人」を動機としていない。NASA、アメリカ、人類の為に生存可能な環境の外に挑んでいくのだ。
プロパガンダの側面もあるだろうが、私は大変ロマンを感じる。
と、このドリームは個人に焦点を当てた映画になっている。ここが自分としては物足りなかった点。
主人公達は元々、天才だし実話だから正確に描写した結果なのかもしれないが、うまくいきすぎのように映る。
近いと思ったのは宮藤官九郎の「あまちゃん」。あのドラマは第1回の能年玲奈登場シーンが主人公の最底辺であり、そこから確変が始まった主人公が成功し続ける。
技術的困難に直面はするがそれを乗り越えていくのである。天賦の才能で。だからそこに葛藤があまりない。壁となるのは「人種差別」という倫理的不条理。
また、私生活の豊かさと職場の不遇の対比で天才たちを阻むのが技術的困難ではなく人種差別という思想の壁だったと示したいのだろうが、もう少し主人公たちの幸せを抑えてもよかったと思う。
どうも「人種差別」と「宇宙開発」の食い合わせが悪いというか、倫理的には良くないのだろうがNASAの挑戦は端から人種を超えた人類の挑戦なのではないか。
ただ宇宙開発から外れたところがこの映画は良かった。差別の本質の描写である。差別がなぜ起こるのか?周りがそうしているから、世間の常識に従ってたらいつのまにか差別になっていたということを露わにしている。
その世間のルールになってしまっている差別に対し被差別者の主人公達が戦って権利を勝ち取っていく。
この映画の中で魅力的だったのはハリソン本部長とジョングレン。なぜなら彼らは常識で差別をしなかった。自分で考え、主人公達に接していた。これが差別というものが無くなるも可能性なのかもしれない。
NASAの男はやっぱりかっこいい。
あとキルティンダンスト、本当にいやーな女だったなぁ・・・。めっちゃ上手い。スパイダーマンの頃と全然違う・・・。
ってあれ?白人が記憶に残っちゃった。(笑)
よかった。
前例を作って社会に引き継ぐ
いまいち入り込めなかった。
雌伏して時の至るを待つ、から 雄飛へ
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