ドリームのレビュー・感想・評価
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アメリカンドリーム
NASAで働いていた黒人女性の活躍。
見ていてスカッととするし、ケビンコスナーも出演。大好きな映画。何度見ても主役の女優の演技がすばらし。
モネイはよく他の作品にも出てるけど綺麗で存在感あり。
NASAを支えたアフリカ系女性たちの実話。 人種差別を題材にした映...
NASAを支えたアフリカ系女性たちの実話。
人種差別を題材にした映画は多いけど、これまでのものとは違って、知能と実力でNASAでの人種差別に立ち向かい女性たちがカッコいい。
実力を認め、彼女を支える上司ケヴィン・コスナーも良かった。
元気と勇気を与えてくれる映画です。
真理の追究こそ正義
最先端科学の分野で人種差別の壁をブレイクスルーする瞬間を切り取った作品だと思う。当時は奴隷時代の名残から差別は当たり前だったのだ。答えを知っている現代の我々からは彼ら彼女らの苦悩は想像するのが中々に難しい。当時は平然と全て区分けされていたし黒人が使ったコップは触りたくないとコップを捨ててしまうという描写が他の映画にも出ている。
この映画の見所は主人公の女性がケビンコスナー演じるハリソン部長に思いのたけをぶつける所だと思う。科学の分野においては真理の追及こそが正義なのである。ハリソンはとても合理的で進歩的だがトイレが分けられていても不自然とも不都合とも思わなかった。この時にハリソンはハッとしたことだろう。(なんてことだ。)馬鹿らしい慣習を自ら看板を外すのにわざわざハンマーを使って周囲に知らしめた。大きな山が動いた瞬間だった。
アメリカ、マサチューセッツ工科大学はノーベル賞受賞者が群を抜いている。世界大学ランキングでは11年連続1位に輝いているのだという。彼らは教授や生徒、OBにおいて上下は無く一番詳しい者に耳を傾ける。生徒が講義をして熱心に授業を聴く先生の姿も珍しくなく、率直に意見を述べ合うスタイルを彼らは誇りにしている。アメリカ正義のひとつを体現しているとも言えるでしょう。
ブレイクスルーする瞬間の快感とアメリカの正義のひとつを表現した傑作です。
爽快・軽快・愉快 、カッコいいお姉さんトリオ
シリアスなサスペンスかと思ったら、明朗快活ドラマチックでした。
人種差別の要素も若干含まれていますが、むかしの青春ドラマみたような前向き上向き何も怖くない的姿勢が一貫していて黒人映画にありがちな説教くささも希薄です。
何といっても黒人お姉さんトリオが芸達者で軽妙洒脱、絶対めげない胸張っていこう、で二重丸。
演出も最後までテンポいいし、最後の帰還シーンなんか日本人でも結果知ってるのに手に汗握るスリラー抜群でした。
これは安心のオススメ娯楽作です。
逆境に負けない強いガールズパワー
女の子大活躍!ガールズパワー全開!!モノが大好きな私
これは知的大人のウーマンパワー系映画ですね
差別がまた色濃い時代に女で黒人という逆境を乗り越えて
のし上がって行く希望に満ちた話
実話で女が色々な差別を乗り越えてってストーリーなら
ニコールキッドマンのスキャンダルが一番響くものがあるけど、これは結構明るく見れるので楽だよ
ドリームって邦題の通り夢のある話
米マーキュリー計画を支えた人々
原作は2016年発刊のノンフィクション。
舞台は1950年代後半から1960年代のNASAの研究開発現場。
有色人種(colored)の既婚の女性が高度な知的職業に就くことはまずなかった当時のアメリカ社会で、主人公達がハンディキャップにめげず凛として頭を上げ、働き続ける様子が描かれる。
彼女達は結果として、人種偏見や性差別をなくすことに貢献し、後進への道を切り拓いた偉人なのだが、こうして半世紀以上を経るまで全く取り上げられることがなかった。フェミニズムや多様性等の運動の高まりを背景に、そうした観点から歴史を見直して発掘されたのかも。
主人公の物語も、冷戦下でのピリピリした雰囲気やIBM導入にまつわる現場のエピソード等々も、分かりやすくエンタメ性のあるストーリーになっていて、楽しめた。
娯楽映画としても十分
差別と立ち向かった黒人女性3人組と言えばシリアスな内容と思えるけど、逆にエンターテインメントとして娯楽映画としても十分見応えのある作品で後半は何度も泣きました。
NASAの責任者役のケビンコスナーがカッコ良すぎ。対ソ連との競争に何がなんでも勝たなければいけない状況で能力がある人間は人種を超えて総力で立ち向かう姿勢が感動を与えてくれます。
根性で屈辱を乗り越え実力で証明していく
タラジPヘンソン扮するキャサリンゴーブルジョンソンは、黒人ながら子供の頃から天才の評価をされていてNASAに勤めていた。その頃米国は宇宙開発でソ連に遅れをとるまいと必死だった。しかし、NASAではまだ黒人グループを管理職とはしていなかったためキャサリンは黒人で初めて計算係を担当した。黒人用のトイレにも困っていたなんてひどいもんだ。でもケヴィンコスナー扮するハリソン本部長は天才を求めてくれていた。知識を持っていても女だからとか人種差別との戦いがある。根性で屈辱を乗り越え実力で証明していく実話に基づいた内容に感服せざるを得ないね。
理不尽に立向った逞しい女達
本作は、人種差別を主題とした硬派の作品ではなく、人種差別、アメリカ宇宙飛行開発史など、様々な要素を巧みにブレンドしたヒューマンドラマの快作である
舞台は1960年代のアメリカ。バージニア州にあるNASA研究所は、有人宇宙飛行の開発でソ連としのぎを削っていた。夢を抱いて、そこで働くことになった有能な3人の黒人女性、主人公・キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)、友人のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)とメアリー(ジャネール・モネイ)は、当初、様々な理不尽な壁に阻まれ、その才能を十分に発揮できずにいた。しかし、彼女たちは、決して諦めず、次第に、自らの力で、一つ一つ、壁を乗り越えていこうとしていた。折しも、ソ連が有人宇宙飛行に成功し、NASA研究所はアメリカの威信をかけて巻き返しを図るが、試行錯誤の連続だった。3人は夫々のやり方で、有人宇宙飛行の成功を目指して奮闘していく・・・。
本作は人種差別を取り扱っているが、重さ、悲惨さは少なく、3人の女性の活躍をコミカルに描いている。彼女たちは才能豊かであるが、それだけではなく、生きる姿勢が前向きで、何といっても行動力が素晴らしい。理不尽な扱いを受け、3人で愚痴ることもあるが、それだけでは終わらず、形振り構わず行動していく。自らのスキルを見せることで周囲の評価を高めていく。現状のスキルに固執せず、貪欲に新しいスキルを吸収していく。自らの道を自らの力で開いていく姿勢には爽快感があり胸を打つ。彼女達の行動力を支えているものは、生まれた時から経験してきた不条理な壁を打ち砕き、現状を打開しようする揺るぎない信念と覚悟だろうと推察できる。
本作では、黒板を効果的に使っている。問題を解決するため、一心不乱に黒板に難解な数式を書き殴っていく主人公が持っている白いチョークの音は、夢に向かって突き進む主人公の足音のようであり、心地良い響きである。
1960年代といえば、人種分離政策により、白人と非白人は、レストラン、トイレなど様々なものが別々だった。劇中で、キャサリンが何度も往復した非白人トイレへの800mの距離は、そのまま、彼女が感じている理不尽の大きさを示すものだろう。ラスト近くで、トイレで白人女性が呟く“偏見は持っていない”という台詞に、ドロシーが返す台詞が当時の人種差別の実態を如実に物語っていて凄味がある。差別する側とされる側の考え方の違いが端的に表現されている。
3人の行動は素晴らしかったが、旨く行きすぎ過ぎ感が皆無だったのは、背景に、アメリカの威信をかけた有人宇宙飛行問題があったからだろう。アメリカが形振り構わずソ連を追走していたからだろう。上司役のケビンコスナーがそんなアメリカの立場を代弁する役どころになっている。彼は、主人公の良き理解者的立場であり、主人公の問題提起を快諾してくれる。彼にとっては、部下の才能を最大限に引き出して、有人宇宙飛行を成功させることが至上命題であり、それを阻害するものは、どんなものでも排除していくという明確な姿勢が清々しい。ケビンコスナーの持ち味であるストイックさが奏功している。
ラスト。紆余曲折はあるが、史実通り、3人の女性を始めとした多くに人々の努力は見事に結実する。ベタではあるがストレートで感動的な幕切れである。
本作は、どんな苦難にも挫けず、夢を追かけていく3人の黒人女性の姿が深く心に刻まれると同時に、様々な問題を内在しながらも逞しく前進していくアメリカという国の強かさを実感できる作品である。
「ライトスタッフ」同様、人間の尊厳を問う作品ではあるが…
この作品、鑑賞経験のある方のほとんどは、
かつての名作「ライトスタッフ」を
思い浮かべたのではないか。
「ライトスタッフ」が
フロンティアにおける、資質の面からの
人間の尊厳を問う作品とすれぱ、
「ドリーム」はそれ以前に、
人種や性別に係わる偏見の面から
人間の尊厳を問う作品なのかも知れない。
この作品では、キング牧師の暗殺前の時代の
米国における人種差別の実態を
突き付けられる。
米国の英知を集約していたかに見える
あのNASAでさえ
まだまだ人種差別や偏見の慣習の中にいた
ことが描かれる。
そんな環境の中で
三人の女性主人公が、人種差別や男女格差を
乗り越えていくストーリーは感動的だ。
しかし、映画にはエンターテイメント作品
としての
ある程度のデフォルメ性は必要不可欠だが、
この作品で残念なのは、
例えば、NASAのIBM室に黒人女性スタッフが
大挙して行進して向かうシーンや
研究本部長が
トイレの看板をバールで壊す設定など、
過度な演劇的演出が幾つか見られることだ。
キャサリンの着水座標計算が
確認出来たとして、グレンが礼を言って
ロケットに乗り込むシーンも
リアリティを欠いた過剰な演出に思える。
作為感を観客に抱かせないのも
演出力の大切な要素ではないだろうか。
テーマは異なるものの、
同じマーキュリー計画を背景としての、
より深い感動作として、
まだ未見の皆様には「ライトスタッフ」を
是非お薦めしたい、
私も再鑑賞の想いが強まったので。
因みに、立花隆の著書「宇宙からの帰還」では
マーキュリー7の中でキャサリンに接点が
あったと描かれるジョン・グレンが、
実業界入りしたり
信仰に目覚めた宇宙飛行士が多かった中で、
ケネディ家に近い数少ない政界入りした人物
として紹介されています。
0.8×2×3=4.8km
アメリカでまだオフィシャルに人種差別があった頃の話。ものすごい数学の才能があるが、黒人ゆえに正当な評価をされない。しかも女性。二重の枷がはめられている。だけど暗さはなく、卑屈さもなく、ひたすら辛抱強く機会を伺う。主人公とその友達、3人の女性たちがしたたか、かつしなやか。
毎日、最低でも4.8kmは歩かなければならない。もしかしたらプラス1.6kmか、それ以上かも。忙しいからギリギリまで我慢して、だから悠長に歩くのではなく、小走りで向かう。それでも1回30分は席を外さざるをえない。周りの人はそれを疑問に思うこともない。その無関心さにため息が出ちゃう。
宇宙飛行士も、未知の世界に踏み出す仕事だが、宇宙飛行士を無事に飛ばせるのも、誰もが未経験のことだ。人種や性別がどうだの、構っていられないよ。米ソが競っていたあおりを受け、上からプレッシャーがかかる本部長は、英断する。「近いところに行け!」(この本部長がケビン・コスナーだって気が付かなかった…)
実話ということで、「前例」となった3人が最後に紹介された。素晴らしい実績。爽快感のある物語だった。
NHK地上波放送で鑑賞。
3人の女性が素晴らしい。
ラストで本人が出てくる実話系の映画、好物です。
女性で黒人となれば差別描写はどうしても必要になってきますが、この映画はその表現が
うまいですね。リアルに描き過ぎると悲惨すぎてしまうところを微妙な加減で見せてくれます。3人の女性の演技が素晴らしく、それぞれバランス良く描かれ、ストーリーが終盤に向かって盛り上がります。私が感動したのは主人公へのプロポーズのシーンです。
こんな素敵なプロポーズ初めて見ました、美しいです。
ケビンコスナーは流石の存在感ですが、なんと脇役なんですよね。
あの時代、無駄なことも多かったでしょうけど、それも含め羨ましいですね。
ロケットと言えば聞こえは良いけど、ほぼミサイルに乗るに等しいという恐怖が上手く
描かれてました。
夢は夢でも❓‼️悪夢は続くよ、どこまでも‼️❓
結果は事実でも、過程は嘘だらけなんだろう。
ただし、差別の詳細は、リアルだ。
そして、月までの有人飛行は、やはりペテンであることが、改めて確信した。
人間らしく生きる白人もいる、ただし、大部分の白人は差別主義だ、今でも。
ある意味、この映画は、米国のプロパガンダであることが明白、デイテイルをリアルに、大きな嘘のカモフラージュ🤥🤯。
ナサの黒人を利用するプロパガンダ、ある意味、見事な粉飾で塗り固めた、エンタメ。
これもまた、アメリカンドリーム、アメリカの真実を知るために、是非。
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