ドリームのレビュー・感想・評価
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科学賛歌と人間賛歌
アメリカ公民権運動が背景にあるにも関わらず教条的な押し付けさが感じられない観終わった後の爽やかな感動。
これは知性と理性とちょっとだけのズル(笑)で自分達の地位をNASA(世間)に認めさせた三人の黒人女性を中心にして描かれた物語だ。
その背景にあるのはソ連のスプートニクショックからはじまる宇宙開発競争。それが彼女達が必要になったきっかけ。
そして、そこからみえるのは科学は人種さえも関係なく正しく等しく皆に与えられたものであるという主張。それが個人的にはとても嬉しい。
これは科学賛歌の映画であり、そして人間賛歌の映画だ。
だからこそ、そこを通して日本人の自分でも大きく感動する。嬉しい気分にさせてくれる映画でもある。
社会派だけど王道エンタメ
彼女達と一緒に泣いて笑ってがんばれーっ!と応援して、観終わったら自分も元気になってた。王道のエンタメ作品でもあるけど、ほんの50年前のアメリカにこんなに差別があって、でもその中でちゃんと戦っている人々がいて、自分はどうだろう?戦っているか?戦えるか?と問いかけられた気がする。
歴史を作るということ。
何か大きな、歴史に刻まれるような凄い事をしたい。そんな事を心の隅で思っている人は沢山いるはず。
でも歴史に刻まれるような事は、何か凄い事を人が驚くようなことを見つけ出して達成するということもあるかもしれないが、今の自分のコンプレックスを克服して一歩進む、それがもしかしたら、歴史を作る事になるのかもしれない。
そんなことを思わせてくれた映画。
上司が理解者で良かった
全てが上手くいきすぎて、しかも実話と言うのだから日常をただダラダラこなして行く私たちに、働くための勇気をくれないわけがない。
物語のテーマとして黒人差別や、女性蔑視を含んでいるのは見て分かりますが、何よりも彼女たちのたくましさ、パワフルさに元気をもらいました。
とにかく、どんな差別があってもめげない。今では信じられないような差別が当たり前にある世の中は、扱ってるテーマと合わさって、さながらディストピアとなった近未来のアメリカを見ているかのよう。
トイレは別、水飲みも別、図書館もバスも、働く服装、、、挙げればキリがないくらいの差別が描かれます。
そんな世の中でたくましく生きる主演の3人の、何と強いことか。差別のシーンもたくさんありますが、それ以上に彼女たちが笑って幸せに包まれてるシーンが
多く、観ていて元気をもらいます。
挫けた後には必ず笑いあい、仲間と助け合う。
大きな夢を持って仕事をするって素敵なことだなと感じました。
また、サクセスストーリーとしても分かりやすく、みながそれぞれの夢を最後には叶えて行くのが気持ちいい。
メアリーが判事に詰め寄るシーンや、ドロシーがミッチェルに管理職の仕事を与えるシーンは胸がすっきりします。
加えて、本作は嫌味なく、白人が柔軟性のないバカのように描かれていたのにも好感がもてます。IBMを調達したはいいけど、ドアから入らず、入り口をぶっ壊したり、機密資料をマジックで塗りつぶすも透かして見られるという失態など、その都度ウィットに効いた会話が続き劇場内も温まっていました。
そして、ケビンコスナー演じるハリソンが良き理解者なのがいい!
登場とともに熱く宇宙論を語り、既存の概念にとらわれず、能力を重視する。切り捨てがちのやり方は見せ方によっては嫌な奴にも見えますが、ハリソンもまた夢を求める1人でしかありません。
キャサリンを認め、黒人を認めるのはこれから先のアメリカ社会を見据えているのでしょう。
トイレの区別をなくすのは誰もがウルってくるところでしょう。
トイレで40分かかるのを指摘されたシーンの後、コーヒーポッドのラベルを剥がして噛んだ後のガムと同じように捨てるのもかっこいい。
余計な雑念を無くして最初から最後まで気持ちよく見れた傑作だと思います。
今年いちばん
久しぶりに正調ハリウッド映画の良さを感じた。ヒロイン三人は最高にカッコいいしチャーミング。色々と重たい背景の物語だが脚本も演出も編集もひたすらこの三人の凛々しい姿を追う。この三人を見ているだけでワクワクしてくる。彼女たちはある意味スーパーウーマンだが、人種と性の二つの差別を乗り越えなければならない。
単純に人種差別のはなしにしていないところがこの映画の重層的な魅力。何しろ彼女たちは自分の夫や恋人の無理解とも対峙しなけりゃならない。しかもシングルマザーだったりして、やる事が多過ぎる。
こういう困難に立ち向かうはなしは背景を越えて感動する。
主役のキャサリンは人種分離政策のせいで800メートルも離れたトイレに行かなければならない。それを知らない上司は離席の多い彼女を非難する。このときキャサリンは溜まりに溜まった感情を爆発させる。雨でずぶ濡れのキャサリン。不覚にも泣いてしまった。これだけ有能でタフなキャサリンの感情の爆発がこの映画のいちばんの見どころ。上司のケビン・コスナーのその後の対応はステレオタイプだが、さすがにコスナーだけに納得させられる。
人種差別、性差別、家庭。これを全部克服していく彼女たちを愛さずにはいられない。三人は仲間だが、仕事上の問題が各々違う。それを解決していく三人の姿はスピーディな語り口で展開する。二時間超を全く感じさせない。音楽や衣装も最高。
もう一度観ようっと。優れた映画はその登場人物にまた会いに行きたくなるものだ。キャサリンたちにまた会いに行きたい。
ひとつだけ云うと邦題がひどい。原題はキャサリンが算出する隠された数字と歴史から隠されたキャサリンたちを指すダブルミーニングでしょ。こんな素晴らしいタイトルが日本ではドリームですか。
夢のために
もう始めっからウルウル来る。そのくらいキチンと『これは夢のために偏見と闘う話だよ』って宣言して丁寧に描いてくれた。地上版の『ザ・ライトスタッフ』として、音速の壁を破る代わりに人種と偏見の壁を破ってくれる。
すべての役者が良いが、特にケビン・コスナーが良かった。そしてファレル・ウィリアムスによる音楽が出色!
明るい
1960年代NASAのロケット開発者の実話だそうです。
黒人女性達がNASAの計算係として働き出し成功するサクセスストーリーでした。
黒人達の扱われ方はやはり過酷(^^;
米ソ冷戦時代、ロケット開発競争に黒人女性が加わるも毎日トイレに40分を使う(^^;
黒人用のトイレがないから800メートル離れた所まで雨の日も毎回走って用を足す(^^;
ファッションもコーヒーも全て制約された中、キャサリンはメゲずにズバ抜けた数学力で計算をして有人ロケットの開発に貢献する姿が立派!
人種差別の話は日本人にとっては理解するのが難しいし観ててキツイけど今作はコミュカルで明るい作りになっていて観易い^ ^
気難しい上司が小便の色は一緒と言いながら白人専用トイレの看板を壊したシーンはいい!
黒人さん達が白人社会で生きて行くのは大変みたいだけど3人とも立派な人たちで感動しました^ ^
仕事がしたくなる
見たあとは早く仕事がしたくなります(笑っ
当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間を見させてくれた映画です。
自分達が当たり前だと思っていることも、もしかしたら偏見や差別的な目で見ているのかもしれない。これからも、自分達のあたり前があたり前じゃなくなることがきっとあるのでしょうね。そんなことを考えるさせてくれる映画でした。
良いお話です!
久しぶりに良い映画です。
ストーリーの流れは速いものの、主人公のCasの苦悩、努力、幸せを全てミックスしていて、どんな人でも価値があることを改めて思い知らされた映画でした。
家族の大切さ
仲間の大切さ
そして、信頼…
人種なんて関係ない。同じ人間だからこそ成し得ることの大切さ。
どうしてアメリカがソ連に先を越されたのかを良く表してる。
職場でも政治でも同じことが言えると思う。
今のバカな政治家にも観て欲しい。
今は何が大切なのか、どうすれば目的を達せれるのか…
自分の損得ばかりを訴えることが如何に時間の無駄に繋がるのか…
諦めないで、個々の努力で目的に向かっていく姿は尊敬出来る姿です。
諦めないで!と言うことを教えてくれる良い映画でした。
ワクワクしっぱなし!
人種・性別への差別が、個々の感情ではなく実生活のアチコチに平気でまかり通っていた時代。
男達が主導して世の中を巻き込みまくる戦争のような大きなうねりではなく、声も荒げず、静かに穏やかに、努力と実力で運命を切り開き、差別の壁を取っ払っていく、逞しく聡明な女性達の何と素晴らしいことか!
トイレに走る姿、現実的に考えたらとても辛いはずなのに、実にコミカルに描かれていて、どのシーンもずっと、ワクワクしっぱなしだった。
心はワクワクしてるのに、ホロリと涙が頬を伝う、そんなシーンに夢中になりました。
本当に良い作品だと思います。
何度でも観たいです!
そふとなつくり
■好きなところ
演出がすべてちょうどよい
ー無理に脚色しようとしていない
飽きないように音楽がいいタイミングではいる
■嫌いなところ
打ち上げ直前の盛り上げ方
ーこの件は演出なのでしょうか。ワクワク感はありませんでした。
三人の勝ち取ったものが地味に見える演出
■そのた学んだこと
女性差別や人種差別は、暇な平和社会がやること。
目的を達成するためには、暇な差別ゲームに興じてしまうと、負けてしまうこと。
実力で偏見と差別を乗り越えた黒人女性たち
1962年にNASAによる有人宇宙飛行 マーキュリー計画に貢献した黒人女性たちの実話
噂どおり、本当に素晴らしい映画が、最初から最後まで共感するやら、感動するやらで泣きっぱなしだった
彼女たちの活躍を観ながら思ったのは「私たちの進歩を遅らせるのは、つまらない偏見とくだらない僻み」ということ
肌の色や、性別、人種による差別は物事を後退させるだけで、決して前進ははしない
だからといって、何もしないまま「偏見を無くせ!」と叫んでも、説得力は無いし、誰の心も動かせない
「偏見を無くせ」と言うのなら、「誰よりも価値がある」ことを数字で示さなければならない
正確な数字ほど、人の心を動かすものはない
もう〜、主演の姉さんたちが本当にかっこよくて、彼女たちと同じく、有色人種で、女性である私も、今まで以上に成果を出していかなきゃいけないなと思った
全ての人にオススメする作品
配信にて二度目の鑑賞(2023/01/12)
この作品、全てが完璧である❗人類の未来に必要なものは唯一知性であることを明確にした映画である‼️そして何よりその映画として痛快であり爽快である‼️
最後に最高の未来は人類がそれを強く希求し望まねば我々の子孫はその未来を体験することが出来ない‼️
気持ちいい!
算数が苦手な私には、難しいところもあったけど(笑)
とても前向きになれる話でした。
不遇な環境でも、決して諦めない、そして、これから先に何が必要とされるのかさえ読んで、勉強する姿に、とても感激。
日本だって、女性が仕事するときにはまだまだハードルが高いところもあるけれど、明るく希望を持って居れば、道が開ける時も来るかも~と思わせてくれる。
全部が全部、気持ち良くさせてくれる。こんなに良い話しが現実にあった...
全部が全部、気持ち良くさせてくれる。こんなに良い話しが現実にあったなんて、信じられない。ケビンコスナーの役がトムハンクスとかで、すでに映画化してそう。
重い内容を感じさせない仕上がりは立派
人種(&女性)差別が激しい1960年代のアメリカでのお話。
重くなりそうな内容なのに、そのように感じさせない作品に
仕上げた監督は立派。
ちょっと、登場人物を飾りすぎているので0.5マイナス。
でもよい作品です。
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