「人類の夢、そして彼女たちの夢、それは生半可な努力じゃない」ドリーム 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
人類の夢、そして彼女たちの夢、それは生半可な努力じゃない
アメリカの宇宙開発を支えた黒人女性たちに焦点を当てた作品。
黒人、女性という立場が変わっていく最中の時代を切り拓いた最初の人々の話であると同時に、宇宙開発黎明期の手計算や理論を構築する部分の手探り感が面白い作品でもある。
脚色っぽさは強めの作品ではあるけど、コミカルさと真面目さがいい感じに混ざり合っていて映画としての面白さはある作品。
最後の再突入時のドキドキ感は、当時の人と同じ気持ちかと思うくらいを体験できたのでは?
アポロ計画は知ってるけどマーキュリー計画はほぼ知らない中で、逆にそれが良かったのかも。
原題はHiddenFiguresで、直訳すれば、隠れた人物となり、宇宙開発を支えた3人の黒人女性のことを指しているが、隠された数字とも意味がとれる。軌道計算をして、特定の数字に辿り着く、キャサリンの数字も表すダブルミーニングになっている。
邦題のドリームも悪くないけど、原題もなかなか素晴らしいタイトルだと思う。
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