劇場公開日 2017年9月29日

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「連続する勝利感の波」ドリーム つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5連続する勝利感の波

2023年11月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

NASAで働く三人の黒人女性がストーリーの主軸で、その功績をたたえるような内容になっている。
人種差別を扱った作品であるが、笑いや喜びが散りばめられて明るくポジティブに仕上がっているのもいい。

事実とはかなり異なり脚色されていることに批判もあるらしいが、私はドキュメンタリーが観たいのではなく作られた映画が観たいのだから脚色の度合いは気にならない。
現に人種差別や女性差別に対して、三人がそれぞれに自分の能力をもって打ち破っていく姿にはとてつもない勝利感や達成感があり、脚色と演出のおかげと言える。

序盤の教会で、黒人の成功はみんなの喜びと言う場面がある。
それを表すかのように彼女たちの小さな勝利と達成が連なり、まわりからの祝福を受け、観ている私たちも一緒になって喜ばずにはいられない。
こんなにも勝利感が連続して押し寄せる作品もなかなかない。踊る心が自然とガッツポーズをしてしまう。とても面白かった。

キャストに関しては主役級三人はもちろんだが、キャサリンの部署のボス役だったケビン・コスナーは切れ者で堅物で嫌なヤツそうで好い人そうでもあるという絶妙な配役で良かったね。
あと、キルスティン・ダンストを久しぶりに見たけれど、無自覚に差別的で嫌な役所ではあったがかなり好演していて良かった。嫌な役だが好感度が上がるという不思議。

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つとみ