「人種差別の風潮を跳ね除け、アメリカの有人飛行計画を陰で支えた黒人女性達の奮闘する姿を描き出す」ドリーム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
人種差別の風潮を跳ね除け、アメリカの有人飛行計画を陰で支えた黒人女性達の奮闘する姿を描き出す
原題:HIDDEN FIGURES
1950年代後期、アメリカとソビエトの宇宙開発競争が激化する中、「スプートニク・ショック」がアメリカを襲う。
<有人宇宙飛行競争の中、又しても「ガガーリン・ショック」が起こり、アメリカは形振り構わず有能な黒人達をNASAに雇い入れる、というのがこの物語の背景にある。>
ケビン・コスナー演じるNASAの数学者アルは焦りの中、部下達に檄を飛ばす。
偏見と差別の中、NASAに雇われた黒人女性数学者達の奮闘ぶりが、笑いと涙を誘う。
特にタラジ・P・ジョンソン演じる天才数学者キャサリンの言動(トイレに纏わる件は特に秀逸)、行動の素晴らしさよ。
彼女とタッグを組むドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー(ジャネール・モネイ)とキャサリンを支えるジム(マハーシャラ・アリ この方の出演する作品には外れが無い)の姿も丁寧に描かれる。
人種差別を描いた映画は数々あれど、この作品は特出した傑作である。
<2017年9月29日鑑賞 2017年11月21日に再鑑賞>
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