「We are already there, sir. できる人間は肌の色は関係なし!」ドリーム アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
We are already there, sir. できる人間は肌の色は関係なし!
恥ずかしながらアメリカで表立って黒人差別が行われていたのって、もっと昔の話かと思ってました。50年程前って意外と近い昔もあれだけ差別があった事に先ずビックリ。飲み物別とか、トイレ別とか。あの当時だと日本人を含む黄色人種は「colored(有色)」の方を使ってたんでしょうね、きっと。勿論今も差別は残ってますし、個人的にも白人から差別された経験があるので白人は特に差別好きな人種なイメージがあります。実際は当時のNASAは既にトイレの区分けは無くなってて今回は映画の脚色だったとしても、巷にはああいう差別がまだ溢れていたんでしょうし、たった50年でも随分とマシになったんだなぁと思いました。
映画はスペースシャトル打ち上げの裏方で頑張っていた人々のお話。裏方の話って個人的に好きなんですよね。やっぱ裏方といえど天下のNASAは天才の集まりです!今は当たり前のようにパソコンがやる計算を人がやってたって驚異的。肌の色は関係なく仕事できる人材は貴重なんです!自分の才能で周りを黙らせる主人公キャサリンは観てて楽しかったです。
そんなキャサリンの活躍も才能に理解のある上司のハリソンがいたからこそ。ケビン・コスナーは年取って良い上司なポジションで出る事が増えた気がします。確かに見た目仕事できそう!黒人トイレの標識壊すのは名シーンです。無印「スパイダーマン」でヒロインを演じてたキルステン・ダンストが嫌味な上司で出ててビックリ。もともとオバサン顔(ファンの方失礼!)だったので顔に年齢が追い付いた印象です。Netflixのドラマ「ルーク・ケイジ」で狂った悪役コットンマウスを演ってたマハーシャラ・アリが良い感じの彼氏で出てましたね。プロポーズのシーンは何故か一番泣けました。
陳腐な言い方になりますが、周りの圧力に負けず主人公が活躍する「映画っぽい映画」でした。映画館行くのが上映時間ギリギリになって行くの止めようかと思いましたが、無理して行って観て良かった!