「“先駆者”となる為の勇気」ドリーム No-Bodyさんの映画レビュー(感想・評価)
“先駆者”となる為の勇気
1961年頃、アメリカとソ連が宇宙開発関連で競り合った時代、NASAで働く有色人種女性(敢えてこう表現しておく)3人の実話に基づく人間ドラマ。全米公開時から興味があり、漸く鑑賞出来たが想像以上の出来と満足感があった。
一番強く感じたのは、何事も始めに行うには、慣習等の呪縛に囚われず一歩を踏み出す“勇気”が重要だと言う事。この作品の主人公であるキャサリン、ドロシー、メアリーは共にその勇気を持ち合わせていた。自分の為に…そしてその先の未来の子供達の為に。そこに一番感銘を受けた。
キャスト陣の演技も素晴らしく、ドロシー役のオクタヴィア・スペンサーとジム役のマハーシャラ・アリはオスカー受賞者だし、周りを固める白人達も見事。特に皆も認めているハリソン役のケヴィン・コスナーの然り気無さは印象深かった。
音楽の心地好さも印象深かったが、それも当然で、最早映画音楽界の重鎮とも言えるハンス・ジマーに当代きってのヒットメーカーであるファレル・ウィリアムスがタッグを組めばそれも納得かな。
何かに落ち込んでいる人には勇気を与え、何かを始めようとしている人の背中を押してくれる…この作品にはそんな力がある様に思えた。
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