「難しかった。」三度目の殺人 ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
難しかった。
作者が伝えたかった思いと、私が受け取ったものの間に、とても大きな隔たりがあったように思います。
一度見ただけでは、ストンと理解できないのかな。
だけど、もう一度見てちゃんと理解したいとまでは、突き動かされませんでした。
私たちに何か問いかけている映画だということは、強く感じました。
その謎解きを味わうための映画だったように思います。
ただ、それがどんなものなのかを最後まで突き詰めたいと思える映画とは言えませんでした。
なぜなのだろうと、自分なりに考えたのですが、役所広司さん演じる、犯人の動機にあるのかなと思いました。
彼の動機が、我々も考えあぐねるような、ぐうの音も出ない理由だったら、まだ共感的に映画を見ることができたのですが、私には彼の動機が深いものだと感じられませんでした。
むしろ少し美談に仕上げているところは、反感さえ覚えたほどです。
キャスティングについては、お一人おひとりにコメントを書きたいほど、皆さんグレートでした。
「訴訟経済」 初めて聞く言葉でした。
ネックのような気がします。
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