「犯人よりも」ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
犯人よりも
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アホな身内に腹が立つ。
両下肢を失った事が触れにくいのは分かるが、英雄とかで盛り上げるのもいい加減にしろ!と。
挙げ句は帰宅してもろくにフォローせず、ベッド、トイレからの転落を繰り返しており、英雄扱いした彼にタカっているようにしか見えない。
あまりに酷い親族を尻目に元彼女との関係が戻り始めるが、本人も彼女も将来の不安を抱えて判断をしかねる。
「ボストンよ強くあれ」と象徴に奉り上げるのは簡単だが、まったくの一般人である彼一人にそんな事を背負わせて、事あるごとにビールを飲みまくっている親族には、自身の不安も語れず、彼女に甘えるだけで散々な結果になる。
物語が締まってくるのは、同じ境遇の人間がどう生きているか?を知ってからで、一人一人の大切な人との強制的な死による別れを考えさせられる事で主人公が変わっていく。
映画のラストはそれなりにすっきりしているが、テロを考える作品としては一方的。
勿論、テロリズムによる殺戮は極悪非道であり、断じて許されないが、大国が仕掛けた戦闘行為はテロと呼ばれず、報復や経済制裁などから端を発した攻撃はテロと呼ばれる。
テロをなくすのにテロリストを逮捕、拘禁しても、無くなる事はないだろう。
どっちが先にやった…では解決しない。
被害者はいつも弱者。
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