「どこかで見たことのあるような一本」ブラッド・ファーザー うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
どこかで見たことのあるような一本
やっぱりメル・ギブソンには、破滅型人生の集大成のような生き方が似合う。新作なのに既視感ありありの内容で、想像の範囲を1ミリも飛び出してないけど、ファンとしては満足の出来。
チープな予算で、撮り上げただろう一本は、これと言った見せ場のない、ガン&ドラマで、どこかで見たことのあるようなストーリーです。その分、俳優たちの演技を存分に楽しめます。
娘役のエリン・モリアーティは、まるで本当の親子のように振舞って感情の発露がうまい。メルの演技が相手を光らせるのでしょう。
ディエゴ・ルナも、相変わらず屈折した男の役がハマっている。
意外に良かったのが、ウイリアム・メイシーの落ち着いた演技。
とにかく、往時のメルを見てきたファンにとっては、満足の内容ですが、残念ながら、何一つ目新しさのない映画でした。
コメントする