「新宿武蔵野館にて観賞」ブラッド・ファーザー shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
新宿武蔵野館にて観賞
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日曜の昼頃の上映回、観客は見事にオッサンばっかり。素晴らしい。
メル・ギブソンはモロに自身に被せて己の過ちとそれが招いた孤独を改悟する。本心だと思わせる熱い吐露だ。
ナチ人形をぶん殴り、魂が腐りきったレイシストを瞬殺する姿は贖罪なんだろう。
娘でも敵でも、わめきながら論破する知性も見せ、瞬発力あるアクションもあってか全盛期の彼を見る思いだ。キレれば切れるほど冴え冴えして、なんか痛快過ぎてもう大笑いだ。
娘役エリン・モリアーティもそんなメルとがっぷり向かい合い、強くて弱い絶妙な演技を見せる。父娘の会話は粗っぽくも無駄なく丁寧。
ウィリアム・メイシーとミゲル・サンドヴァルといった90年代脇役も流石。
本当に楽しい映画でした。
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