劇場公開日 2017年6月9日

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「観て損はない」パトリオット・デイ META坊さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観て損はない

2019年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2013年のボストンマラソンで発生した爆弾テロ。
犯人逮捕までの102時間を緻密に丁寧に描いた作品。

監督・主演は少し前に公開された、メキシコ湾原油流出事故を映画化した『バーニング・オーシャン』と同じ、ピーター・バーグとマーク・ウォールバーグ。

実話の映画化と言うことで、実はそれほど期待して観に行ったわけではなかったが、いい意味で裏切られた。
これは大当たりだ。

悲惨な事件を扱った映画に対し、不謹慎な言い方かもしれないが、非常に面白い作品だ。

目を覆いたくなるシーンも多く、映像がとにかくリアルで嘘臭さがない。
事件発生直後の現場の混乱が上手く描かれている。

そして、捜査のスケールも大きい。
この辺がアメリカの底力なのだろう。

捜査本部が置かれた巨大な倉庫に、収集した証拠品を並べて現場を完全再現するなど、日本では考えられないことを迅速にやってしまう。
FBIと地元警察が協力し合い、 映像解析などまさに不眠不休で手掛かりを探す姿には頭が下がる。

逃走する犯人に人質にされた市民がいたこと。
その人質の一瞬の判断と勇気が、犯人逮捕に大きく近づいたことなど、この作品を観るまで知らなかった。

俳優陣はと言うと、

FBI特別捜査官のケヴィン・ベーコン。
はまり役だがずいぶんと老けた印象。
それもそのはず、『フットルース』から30年以上は経ってるんだもの。

『セッション』での怪演が光ったJ・K・シモンズも、犯人との壮絶な銃撃戦で身体を張って頑張っていた。

犯人の妻役が『スーパーガール』のメリッサ・ブノワ。相変わらず可愛い。

最後に実際に被害に遭い、お互い片脚を失ったカップルが登場するのだが、彼らの一言ひとことに胸が詰まる。

META坊