劇場公開日 2017年6月9日

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「現実を超えた面白さ」パトリオット・デイ Masayaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現実を超えた面白さ

2017年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

たまたま時間がちょうど良かったので、何気なく観たのですが、思いがけない拾い物でした。
2013年のボストンマラソンでの爆発テロの様子を描いた本作は、まるでドキュメンタリー映画を観ている様な生なましさで悲劇的な事件の全貌が描かれています。序盤は事件に巻き込まれてゆく人達の私生活をみせ、事件発生から犯人逮捕までを時系列に沿って緻密に描き出されています。しかし、バーグ監督のいつものスピーディーな演出はただの記録映画として終わらせず、不謹慎ながら劇映画として面白いと思わせれる作品に仕上がっていると感じさせられます。犯人の逃走とそれを追い詰める警官、銃撃戦の迫力と一瞬も途切れない緊張感が実話を越え、まるで一級のサスペンス映画を観ている様でした。
最後まで貫かれている誠実さは、アメリカ国民のテロに対する怒りと平和への祈りなのでしょう。

Masaya