「立ち上がる力の美しさを見ました。」パトリオット・デイ ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
立ち上がる力の美しさを見ました。
ちょうど朝早くに起きてしまった日にこのニュースを見ていました。
何度も何度も爆破されるシーンが繰り返され、倒れる人や逃げ惑う人、まだマラソンしている人。
情報も爆発があったとだけで錯綜してはっきりしない。その後容疑者が発表されたり、兄が死んだりと続報が続いていたが、うやむやなままに報道されることも無く新しいニュースが報道されて、、、。
しかしながらあの日、あの場所でこんな事が起こっていたとは。
やはりテレビのモニターでは色々な事件を、それこそ『見飽きた』感覚で観てしまい「ふーん、怖いねー」と言ってチャンネルを変えてしまう。
この作品は実話を基にした創作ですが、リアリティが非常に高くゆっくりと丁寧と現場にいた人たちを描いています。
実際に亡くなった人は3名、後に警官が1人殺されますが、、、。
どの方も自分より年下と言う事実に非常に胸が詰まり、見ながら何とも言えない気持ちになりました。
映画的には非常にテンポ良く、また大好きなマーク・ウォールバーグやケビン・ベーコン等もでており、非常に納得のいく内容でした。
特にケビン・ベーコンは久しぶりでしたが、貫禄が出たなー。
アメリカ万歳ではありますが、しっかりとこの爆破事件を描いており、犯人と捜査機関、そして被害に遭った人たち等を上手に絡ませていて時間があっという間でした。
後半はゆっくりと立ち直る力を描いておりかなり感動的でした。
『ハドソン川の奇跡』の様な力を合わせてな感じが非常に良かったです、やはりアメリカはこういう時には強い。
もちろん日本もですが、どこか前に出るのは恥ずかしい、周りを見てから、な感じがあるので。
愛国心は桁違いに強いなと。
別にイスラム教徒を擁護する訳でもないが、冒頭で描かれている爆弾の製作シーンでISを連想させるのは、ただ世論や色々な物に対して憎しみ敵対心から犯行に及んだ短絡的な兄弟を強引にISや過激派の様に描いていてミスリードだと感じる。
しかしながらわれわれ日本人は知識もなく、見分けも付かないので電車や飛行機でそっち系の人と一緒になると理由も無く緊張してしまうw
失礼なんですけどすいませんw
とりあえず、素晴らしい出来でした。
『ローン・サバイバー』も良かったので、やっぱり『バーニング・オーシャン』も観に行けばよかったw