「【”全ては祖国のために・・”中立国だったノルウェー国王ホーコン7世のヒトラーからの降伏要求を拒否する4日間を緊迫感溢れる映像で描いた作品。】」ヒトラーに屈しなかった国王 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”全ては祖国のために・・”中立国だったノルウェー国王ホーコン7世のヒトラーからの降伏要求を拒否する4日間を緊迫感溢れる映像で描いた作品。】
ー 歴史は語るではないが、ドイツの傀儡政権の首相になったクヴィスリングが終戦後に処刑された事。一方、ホーコン7世と息子オラフ皇太子が戦後、ノルウェー国民から敬愛の念を持たれた事が良く分かる作品である。-
◆感想
・デンマークから来た、ホーコン7世(イェスパー・クリステンセン)が、逡巡しながらもヒトラーの降伏勧告に”NO!"という毅然とした態度を取った姿には頭が下がる。
- 今作では、それをヒロイック的に描かずに、苦悩、逡巡の末に決断する姿をイェスパー・クリステンセンが見事に演じている。-
・駐ノルウェー・ドイツ公使を演じたカール・マルコヴィッチの、傀儡政権のクヴィスリングを批判しつつも、ノルウェーの未来を案じ、ホーコン7世に進言するシーンも良い。
- カール・マルコヴィッチ。ナチス映画には欠かせない人物である。-
・ホーコン7世の息子オラフ皇太子が、取った行動も今でも、ノルウェーで王国一族が愛されてる事を良く示している。
<今作はナチスがヨーロッパ諸国に進軍して行った1940年4月8日~の数日にフォーカスして描いたのが、奏功していると思われる。
傀儡政権のクヴィスリングも声だけの出演で、あくまでナチス進行に対し、苦渋の”全ては祖国のために・・”という思いで重大な決断をした(それは、自身及び家族の生命の危険があるにも関わらず・・。)ホーコン7世の姿が印象的な作品である。>
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