「国王の背中を押したのは国民の声」ヒトラーに屈しなかった国王 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
国王の背中を押したのは国民の声
1940年、当時は中立国だったノルウェーで、国を引き渡すように要求したヒトラーに対し、毅然とした態度で立ち向かった国王を描く
人間は力を持ってしまうと、つい過信してしまい、その地位に溺れ、失敗してしまいがちになる
それに、恐怖に追い込まれると、つい逃げ出したくなってしまう
この映画のノルウェー国王は、権力に溺れることもなく、恐怖に追い込まれて逃げ出すこともなかった
最後まで毅然とした態度でナチスに立ち向かう姿は、とても立派で感動的だった
なぜ、彼は最後まで毅然とした態度でいられたのか
それは、国民の声に耳を傾けたからだった
国民の意思を常に尊重すれば、自身の力を過信することもなく、意思を曲げる必要もない
それが一番シンプルで簡単なようでいて、とても難しいことだから、彼の行動が際立ち、人を感動させるのである
ナチスの横暴さが酷くなればなるほど、彼の立派さがより際立っていく
そんな作品だった
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