「祈りにも近い、尊く切実な主張、決断に感動しました」ヒトラーに屈しなかった国王 ちいまめさんの映画レビュー(感想・評価)
祈りにも近い、尊く切実な主張、決断に感動しました
とても感慨深く難しい映画でした。
娯楽映画としておすすめはできませんが、こういう考えさせられる映画は個人的にはとても好きで、大事だと思うので。見られて本当によかったです。
国王という立場に実質の政治的権限はなく、それでもノルウェーを『祖国』とし、祖国のため、人々の誇り、権限のため決断を下した。
その苦悩・葛藤を丁寧に描き、暴力に屈せない心のありようを国民と世界に示したその勇気に感動しました。
その決断で奪われるものの大きさを重々承知したうえで、未来、祖国の民が民主主義という主義に権限を誇れるようにと。
祈りにも近い、尊く切実な主張に涙が出ました。
もしかしたら、日本でも昔、昭和天皇はこれに近い苦悩と葛藤の下決断を下さなければならなかったのかもと思うと、、、複雑な気分になりました。
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