海辺のリアのレビュー・感想・評価
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70代のお年寄りが頑張っているといえば、たしかに。
土曜日、初日舞台挨拶あり。
髪をなびかせ、絹のパジャマに黒コートを羽織った仲代達矢の存在は抜群ではあった。しかし、その分「リア王」らしさが際立ち、痛々しさを感じた。
計算されたカメラ割りなど、まるで舞台の枠を存分に動き回っているよう。
黒木華の演技には惹かれるものはあった。
だけどどうもつまらない。
長ゼリフを披露されても、だからなに?としか思えなかった。
結局、鑑賞後の感情は、凪いでいた。
だから進行役がそれとなくスタンディングオベーションを催促していても、僕は立つことも拍手さえもする気になれなかった。
それがすべて。
虚実の皮膜を楽しむ
演技派俳優、仲代達矢84歳の演じる芝居。
登場人物はわずか5人。
舞台は、石川県の千里浜という海辺。
主人公の桑畑兆吉は、元俳優だが老人ホームを抜け出して、、
「用心棒」では、ミフネさんと共演しました、と語る主人公は、84歳の仲代達矢そのもの。
認知症を患い、突然怒りだすわ、呆けるわ、の始末。
しかし、ラスト近く、海辺での「リア王」の一人芝居は、実に堂々たるもの。
仲代達矢も老いに直面しているのだが、それを演じているのが、素なのか、わからないのが魅力でもある。
シェークスピアのリア王が、こういう形で、現代に蘇るとは!
私のような還暦超えには、極めて親近感の湧く作品だが、今時の若い人には理解しがたいかもしれない。
俳優さんの希望。
気になってた映画だったけど、予想より数字の値が低く、観ようかどうか二の脚踏みました。が、数字に惑わされたら損する、とあらためて思い知らされた作品です。とにかく、仲代達矢さんに魅入りました。大御所の有名な俳優さんとの認識だけだったんだけど、こんなにも魅力的だったとは。これからの作品をもっと観たい! と思わせる映画でした。既に、リピしたい気分。ホントにステキ! 過去の映画より、これからの映画を観たくなる映画でした。そしてそして、宣伝下手すぎる! この映画を埋もれさせないでほしいです。観ることを選んで、ホントによかった。と思えた映画です。もひとつ、映画館で観てよかった、映画館じゃなきゃもったいないとおもえた作品でした。
海辺は舞台だ
俳優の演技力
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