「舞台劇っぽい!喋りっぱなしのデンゼル・ワシントン。」フェンス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台劇っぽい!喋りっぱなしのデンゼル・ワシントン。
トロイ(ワシントン)10代の頃は盗みばかりして、当時の妻を養うつもりだったが、やがて刑務所へ。そこで野球を覚えて、もう少しでメジャーリーグへとなったときに人種差別を身をもって知る。野球を諦めてからはゴミ収集車の係員として生計を立てていたが、ギリギリの生活の中にあって、元妻の息子でミュージシャンのライオンズ(ラッセル・ホーンズビー)がたかりにくる。わずか10ドル。
今の妻ローズとは20年近くも暮らしていて、その間の息子コーリー(ジョヴァン・アデポ)もフットボール選手として活躍している。しかし、スポーツ選手になったところで黒人差別があるに違いないと、地道な職業に就かせたかったトロイ。やがて、追い出される格好になったコーリーは海兵隊になった。
とにかく何でも野球に絡ませて会話をするトロイ。フェンスを作ろうとするも、かなりのんびりだった。侵入者を防ぐという意味よりも、家から外に出さないという意味合いが強かったのに、結局はコーリーは出て行ってしまった。
刑務所時代からの友人ボノ(ヘンダーソン)や妻ローズ(デイヴィス)、そして戦争で頭がおかしくなった弟ゲイブ(ミケルティ・ウィリアムソン)などの役者が全てうまい。浮気して子どもが出来たと知って、怒りまくるローズなんてのも特によかった。
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