「〝見えない人びと〟と映画だから出来ること」オーシャンズ8 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
〝見えない人びと〟と映画だから出来ること
万引き家族を『見えない人びとに声を与えた』という趣旨のコメントで讃えたケイト・ブランシェットが、全く対極に位置するアメリカの、ということは〝世界〟の上位1%の富裕層の世界を舞台に大活躍。
このような華々しい世界の雰囲気は、こうやって映画で描いてくれないと、我々一般人には到底味わうことが出来ないし、それなりに胸踊るのも事実。ある意味、この人たちも(少なくとも私には)見えない人びと。
無かったことにしたくて見えないことにしてしまうことと、見たいのに見えないこと、の違いは大きいけれど。
カメラを止めるな、で『映画』が出来ることの可能性や楽しさを肌で感じた直後というタイミングで鑑賞したせいか、映画にしか出来ないこと、それを味わえることの素晴らしさを再認識することになった。
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