「"最凶"メガロドンVS"最強"ステイサム!」MEG ザ・モンスター しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
"最凶"メガロドンVS"最強"ステイサム!
"MEG" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
「JAWS/ジョーズ」以降、数多くのサメ映画が製作されて来ましたが、殆どが低予算のC級やD級。サメの頭が3つあったりロボット兵と戦ったり竜巻と一緒に飛んで来る(どれも嫌いじゃないけど)、珍作・迷作ばかりでした。
そんなサメ映画に新たな一石を投じた本作。ジェイソン・ステイサムを筆頭に有名どころの俳優・スタッフが揃えられ、万全の体制で製作されていることが喜ばしい限り。久々にサメ映画がメジャーに返り咲いたようで感慨深かったです。
本作のサメはただのサメでは無く、絶滅したはずのメガロドン。前人未踏の深海で密かに生き永らえていたのでした。
クジラをひと飲みにしてしまうほどの巨大ザメ。その猛威たるや怪獣レベル。怪獣好きとしては心底堪らなかったです。
サメ映画の定番を盛り込み、抜群の安定感でした。メガロドンがとてつもない迫力で釘づけになりました。でも、メガロドンの巨体と獰猛さを活かして欲しかったなぁ、と…
研究所を破壊するとか、ジャンプしてヘリを落とすとか、そう云う描写があっても良かったんじゃないかと思いました。
大きい割には人もそんなに食べていない印象。つまり血の量が足りない。そして海が血に染まらない。不思議だなぁ…
数々の映画で最強ぶりを見せつけていたジェイソン・ステイサムも、さすがに今度ばかりは勝手が違ったようです。
人間相手のようにはいかない。それでも彼は紛れも無いヒーロー。自らの危険を省みず、果敢に立ち向かっていく。
彼のヒーローっぷりに、みんな着いて来てくれる。「奴を倒す!」と言えば満場一致で一致団結、スリル炸裂の水中大決戦へと雪崩れ込んでいくこのテンションが大好き。
期待していた生身のアクションは殆どありませんでしたが、クライマックスのMEGとの一騎討ちに集約されていたので全く文句無し。彼に敵はいないのだろうか?
メガロドンの末路は弱肉強食の摂理を見せられたようで、「諸行無常の響きあり」なラストまで目が離せませんでした。自然には敵わないってことを痛感させられました。
[余談1]
最終的に別れた奥さんと復縁するのかと思いきや、「そんな設定ありましたっけ?」的な曖昧さでリー・ビンビンといい感じになっちゃうのもさすがステイサムでした。
[余談2]
ピピンが無事で良かったです。
海を泳ぐ姿がかわいかっただけにホッとしました(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2020/08/08:土曜プレミアム
※修正(2023/08/10)
横から失礼します。
『オルカ』は劇場公開時に観に行きました。
あれはパニック映画じゃなくて、
動物愛にあふれた映画。
高校生だったの思うのですが、ぼろぼろ泣いた記憶があります。
興行成績が悪かったせいかTV放送もなかなかやらないし、
記憶だけじゃレビューもかけない・・・
「JAWS」「ディープ·ブルー」以外でオススメは「オルカ」(1977)が断然良いです。(サメじゃないけど)監督はあまり有名ではありませんが(実際これしか知らないし)キャストと音楽は豪華です。ストーリーもシブくて◎
ポスタービジュアルはB級馬鹿映画にしか見えませんが(笑)