「ごめんなさい。おバカ映画だと思ってました。」MEG ザ・モンスター bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ごめんなさい。おバカ映画だと思ってました。
ゾンビとサメと言えば、多作・駄作・B級・おバカを共通点とする永遠の好敵手だが、ゾンビワールドなるアメリカ映画界渾身の笑劇作が世界を席巻した事態により、サメ映画もマンネリのブレークスルーを余儀なくされてしまったのが2010年。業界は、空も飛んだし宇宙にも行ったサメに見切りをつけ、禁断のチャイナマネーで資金を捻出し、半ばヤケクソで捏造古代生物との陰口も叩かれるメガロドンをポストに据えた。
ちなみに、メガロドンは魚類なので発見されているのは「歯」のみ。あのおどろおどろしい巨大なアゴは、歯のサイズから類推した復元模型でしかなく、サメのカタチをしていた保証も何もない、現時点想像上の古代生物としか言いようのないシロモノだそうです。
更に言わせてもらうと、サメのゾンビに対する優位性は「実存する生物か否か」と言う一点に有った訳で、メガロドンを登場させて、つまりはその優位性を放棄してまで勝負に出たからにはよほどの覚悟があったのだろうが、なんせ中国資本である。もう、おバカ映画である事は間違い無い。って思ってました。ごめんなさい!
モンスターものの古式ゆかしき文法に沿った正統派でした。血なまぐささに走ることなく、主人公を非常識に超人化し過ぎることもなく、自然の摂理に決着を付けさせ、次もあるよと予告することも忘れない卒の無さ。。。
そ、気になったのは、卒なさすぎな点だったと言う、以外な良品でした。。。
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