「ホラーというより少年少女の冒険活劇」IT イット “それ”が見えたら、終わり。 M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーというより少年少女の冒険活劇
恐怖映画というよりは少年少女たちの青春映画,あるいは冒険活劇という印象が強い。
ペニーワイズ(ピエロ)の存在はたしかに怖いが,見せ方を含めた演出が怖いのであって,リアルな恐怖はさほど感じない。それよりもむしろ,ビル,ベバリー,ベンの微妙な三角関係を軸にした「負け犬組」たちの交流が甘酸っぱくていい感じ。もっとも,ビル,ベバリー,ベンの関係は,<急速に中を深めつつあるビルとベバリー>対<ベバリーに思いを寄せるベン>という構図なのだけども……。
物語は一応の決着を見るものの,エンド・ロールでは「第1章」という表記が。たしかにペニーワイズは死んだわけではなくて一時的に姿を消したという方が正しいと思うので,次作に期待したい。
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