「現役負け犬少年と元負け犬少年達に捧ぐ」IT イット “それ”が見えたら、終わり。 ちみちゃんがさんの映画レビュー(感想・評価)
現役負け犬少年と元負け犬少年達に捧ぐ
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ホラー映画だと思って観に行ったら少年たちの冒険譚でした。
色んなタイプの負け犬ダサボーイ達が出てくるので、屈辱の少年期を過ごした貴方なら誰かに引っかかって応援しながら映画を楽しむ事が出来ます。
俺?俺は勿論リッチー!!
キャラ的にペニーワイズにビビらないから見えないしラストバトルに参戦出来ないんじゃ、と、心配して見ていましたが、キッチリ嫌がらせに日和ってピエロが確認出来たので安心しました。
ホラー映画は只管気味の悪さや後味の悪さで押してくる物が多くてそれはそれで良いと思うのですが、映画としてはあんまり好きなじゃないんです。そういうのなら家で友達と観ればいいしね。
音響や画面、観た後の気持ち何かを考えれば映画って、こういう形の方が良いと思うのです。
あんまり怖くなくなる?
当然、負け犬達が本当の勇気を得る物語なんだから。
俺達の街にナゾの化物がいて、子供が殺される。戦えるのは俺達だけ。
段々恐怖が薄れて、最後には打ち勝つのです。
観ている人が段々怖くなくなっていくのは負け犬達の誰かに心を通わせたから何じゃないかな。
滅茶苦茶物理攻撃が効いたりするのも恐怖に立ち向かう勇気を持ったから。
それで俺は良いと思います。
ホラー映画の皮を被ったイケてない少年達へのエールだと、俺は受け取りました。
スティーブン・キングのホラーだとか原作が好きとか、怖い映画を観たいと思ったらちょっと間違ってる気がするので1点引いて4点です。
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