「苦悩する芸術」ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
苦悩する芸術
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子供の才能を伸ばしてやりたいと、学費を稼ぐため父だけなでく祖母まで出稼ぎに。それに応えようと外国で厳しいレッスンに耐えてきた本人ですが、両親の離婚をきっかけに家族から距離を置きます。英才教育を支える経済的な豊かさか、温かい家庭による心の豊かさか。プリンシパルとして開花しなくとも地元に残っていた方が本人にとっては幸せだったのか…。難しい所です。奨学金などの制度があれば良かったのですが。
彫刻のような身体と生まれ持った感性。
指先から足の先までしなやかで美しい。
何て言う技かは知らないけれど、はるか高く跳んでる時と回転している時が凄い。
斜めに跳びながら回転している時はもっと凄い(^^)。
彼の全てが芸術作品のよう。
素人目にも彼のバレエが神がかっているのが分かります。子供の頃体操で鍛えた筋肉がそれを支えているのでしょうか。多少アレンジ可能なバレエの方が、型にはまって採点される体操よりは向いているようでした。
19歳で頂点に立てたのも、人より何倍も努力する天才だから。しかし才能だけではモチベーションが保てない。確かにステージを降りた世界の方がずっと広い。これからの長い人生、彼は踊り続けるのか注目したいです。
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