「アダムのアップルケーキ」アダムズ・アップル ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
アダムのアップルケーキ
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刑務所を出所した主人公アダムが牧師イヴァンと出会い、
自身のネオナチ思想をもって、
キリスト教を糾弾するかのごとくイヴァンに反抗するのだが、
イヴァン自身や身の回りで起こる出来事を通じて、次第にイヴァンを理解していくアダム。
そこに至るまでをブラックユーモア&皮肉たっぷりに描いていて実に面白かった。
特に最初にイヴァンにしてもらっていたことを、後半、アダムがイヴァンにすること。
この数奇な運命が実に映画らしく面白いのだ。
何度も落とす聖書で開かれるページが悉く「ヨブ記」だったり、
もはやイヴァンが神に守られているとしか思えない病状・怪我からの回復だったり。
そういうところも効いている。
最終的にはアダムはイヴァンの教会に残り、
アダム同様に刑務所から出所してきた若者たちを預かることに。
その帰りしな、ふたりが車の中で音楽をかけ、顔を見合わせるのだが、
笑顔なのが実に良い。鑑賞後感も良かった。
マッツ・ミケルセン生誕60周年祭で鑑賞。この企画に感謝。
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