「これ、更生プログラムとして使えるやん!よし、議論しよう…」アダムズ・アップル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
これ、更生プログラムとして使えるやん!よし、議論しよう…
「ヨブ記」をモチーフにした、ある教会の物語。ネオナチの男アダムが自室にヒトラーの絵を掛け、最後までそれを外すことはなかったけど、心の中はすっかり変わったように思えた。再出発する際にはマッツ・ミケルセンの写真を壁に掛けてるかもしれません。
「アップルケーキを作る」などといい加減な目的意識を持つアダム。しかし、教会の庭にあるリンゴの木はカラスなどの鳥に襲われるし、撃退したかと思っていたら虫に荒らされてしまうという災難続き。撃退するにしてもナチ仲間に拳銃をもらうんじゃなくて、なんとか別の対策を取ってもらいたかった。この鳥の銃撃がリアルだったけど、エンドロール最後に「動物には一切危害を加えてない」と書かれていた。まじかぁ・・・猫はわざとらしかったけど、ミケルセンのメイクアップといい、結構VFXに金かけてる感じがしました。
「ヨブ記」での内容は試練を与えられるものでしたが、それは本当に悪魔サタンが仕掛けたものなのか、神が与えたものだったのか、やっぱり議論の余地がある。なんでもかんでも議論しようと持ちかける度に笑ってしまいましたが、やがてイヴァンの様子がおかしくなり、脳腫瘍だったことも判明するのですが、信じる者は救われる。奇跡か!?
キャラがみんな面白かったし、苦難を乗り越える様子も楽しかった。ネオナチが徒党を組むとやっぱり怖いこともわかったし、世界中に根付いてるんですね、きっと。
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