「超特急大感染」新感染 ファイナル・エクスプレス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
超特急大感染
クリックして本文を読む
"新感染" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
爆走する特急列車と云う密室空間で繰り広げられる感染者たちとの戦いがスリリング。舞台が鉄道であることを駆使した場面転換が楽しく、駅構内やホーム、車両基地みたいな場所でのサバイバルが圧巻でした。常に心の中は全力疾走!
どこもかしこも感染者だらけで、爆発的な感染力によって韓国中がパニックに陥りました。軍人まで感染してしまっているからどうしょうもない…。大統領が国民に臨時会見で呼び掛けるシーンは「シン・ゴジラ」のようでした。
妻や子、恋人を助けるために男3人力を合わせて、感染者に占拠された車両を後方から前方に向かって突破していく様が圧巻。拳ひとつで身重の妻を守るために戦うマ・ドンソクを、心の底から「兄貴!」と呼びたくなりました(笑)。
人間ドラマが疎かにされずしっかりと描かれており、いろいろな愛の形に涙無しでは観られませんでした。生き残って欲しいと願った人から次々に死んでいくのはこのジャンルの基本ですが、やっぱり辛いものがありました。高校生カップルの結末は、死が介在しているにも関わらず、幸福を感じました。「良かったね…」とふたりに言いたくなりました。
スタイリッシュな脚本と演出が見事に機能し、ゾンビ・パニック映画の歴史に新たな1ページを刻んだな、と…
スリルあり感動あり、まさに本作はぶっちぎりなエンターテインメント。心の底から大傑作だと思いました!
※鑑賞記録
2018/10/21:レンタルDVD(吹替)
※修正(2022/10/23)
コメントする