ごはん

劇場公開日:

解説

低予算の自主制作で手がけたヒーロー映画「拳銃と目玉焼」がミニシアターで評判を呼び、新宿バルト9ほかシネコンでロードショー公開もされた安田淳一監督が、米作りをテーマに描いたヒューマンドラマ。東京でOLとして働いていたヒカリのもとに、故郷の京都から父の訃報が届く。幼い頃に母を亡くし、仕事に明け暮れていた父とはぎこちない関係のまま育ったヒカリだったが、葬儀のために故郷へ戻る。そこでヒカリは、父が年老いた農家の人々に頼られ、広大な田んぼの耕作を引き受けていたことを知る。ヒカリは父が残した田んぼを引き継ぐことを決意し、様々な人に助けられながら米作りに奮闘。その仕事を通して、亡き父の思いを少しずつ理解していく。

2017年製作/118分/G/日本
配給:未来映画社
劇場公開日:2017年1月21日

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映画レビュー

4.5ごはん

2024年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

青々とした田んぼ
黄金色の実った稲穂の田んぼ

どちらも絵画の中の一番面のような
美しさ

そんなところで
農家さんが汗水垂らして毎日毎日
見守ったごはんが美味しくないはずはないですよね

今日はごはんを
たべましょう

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mmnioh

3.5主演:田んぼ

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

知的

小学校の時、近所の田んぼで米作りの実習みたいなのがあったのをおぼろげながらに覚えている。と言っても、自分たち児童がやったのは田植えと稲刈りだけで、田んぼを学校に貸してくれてた農家の方が、その間の多くの手順を代わりにやってくれていたのだなとこの映画を見て気がついた。特に、丈夫で美味しいお米を作るために、田んぼに張る水の量の細やかな調整に大きなノウハウがあるということを初めて知った。たとえ広大な農地に日本のお米と同じDNAの種籾を持ち込んだとしても、この手間をかけずして、美味しいお米を他国で作るのはまず無理だろう。日本のお米の価値を再認識できてよかった。

侍タイムスリッパーがたいへん面白かったので、同じ監督の別の作品が都内のミニシアターでリバイバル上映されていると聞いて見に行った。米農家と兼業しているという安田監督の思いが十分に込められ、米作りと同様にていねいに作られた映画だと感じた。稲作の最初から最後までを(劇中での順番は前後するが)追って撮影するのは長期戦でたいへんだっただろう。そのようにして撮られたその時どきの田んぼの姿は確かに美しかった。ただ、ストーリーが湿っぽすぎて、自分にはちょっと合わなかった。劇伴が大げさで、たとえば、故障したコンバインが運ばれていくシーンはあまりにも音楽が悲しすぎて、逆に笑ってしまった(でも、田んぼにゴミを捨てるやつは極刑に処すべきと思いました)。侍タイムスリッパーはやはり別次元でバランスのとれた面白い映画だったのだな。

上映開始が11:40だったので、昼飯は映画の後で食べるつもりだったのだけど、ちょうど主人公が新米のご飯を炊いて亡き父を思いながら一人で食べるいいシーンのときに、他の観客に迷惑なんじゃないかと思うぐらいの勢いでお腹がグーグー鳴って困った。ご飯を食べてから見た方がいいです。

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jfs2019

3.5お米ができるまで

2024年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

御多分に漏れず「侍タイムスリッパー」から遡ってこちらを鑑賞。さすがにかの作品ほどのものを期待してはいけません。あんな傑作にはそうそうお目にかかれるわけありませんから。

普通に良い映画です。昔、小学校の体育館で見せられた教育映画のような。本作鑑賞後、おそらく製作配給の未来映画社の人が意見を聞かせてほしいというアンケートを取ってたので、そのまま感じた通り小学校で見せたらいいのではと言ってしまった。いい意味で言ったつもりだったけど商業映画としては弱いという本音がつい出てしまった。

確かに親が子供に見せたいような映画。逆に子供はコナンとかドラえもんがいいのにと拗ねてしまうだろうけど。それくらい地味な作品であり、エンタメ性は低い。毒っけもないので娯楽作品としては物足りなさも感じるかも。
ただ安心してみていられるし、やはりこの監督は人間を描くことには長けていると思う。描くべきところはちゃんと描いてる。だからこそ今回の「侍」の成功があるんだろう。信頼できる監督だと思う。

昔、親からご飯は米の一粒一粒にお百姓さんの汗と涙が詰まってるから一粒も残さず食べなさいとしつけられた。だから今でも米粒を残してる人を見ると気になってしまう。
本作はお米が取れるまでどれだけの手間と労力がかかっているのか子供に教えることができるし、大人にとっても代々お百姓さんたちに受け継がれてきた知恵を知ることが出来て勉強になる。本当にご飯のありがたみを感じられるいい映画だ。

ちなみに主人公のひかり(コシヒカリからつけたんだろうか)が西山老人からお父さんの言葉を聞かされて東京に帰らず農作業やる決心したんだけど、その言葉が後半明らかにされると思ってみてたけど結局は明かされずじまい。あと、げんちゃんがギプスをしていながらどうやってズボンはいたのかも謎のままだった。さては監督は続編まで明かさないつもりか。んなわけないか。

最近令和のコメ騒動があったばかりだけど、日本人のコメ消費量はここ60年で半減してるのだという。食の欧米化でパン食が増えたりしたせいだが、コメの消費量に合わせて減反政策なんてのも過去に行われていたっけ。
今回のコメ不足では新米の季節とかぶってたから新米の値を下げないように備蓄米の放出もなされなかった。
日本の食料自給率は30%台と相変わらず低く多くを輸入に頼ってるので戦争や災害などの世界情勢に影響を受けやすい。カナダやアメリカなんかは200%を軽く超えているのでいざとなれば輸出を止めて自国の消費に回せるが日本はそうはいかない。
コメの生産もやはり農家の跡取り問題や高齢化でその担い手が不足していて本作のお父さんのように他人の田んぼを一人で請け負い負担が大きくなってる現状がある。そんな事態を打開しようとスマート農業がいま注目されている。ドローンを使った害虫駆除や本作でも苦労していた田んぼの水位を監視するのをコンピューターで制御したり、広大な範囲を少人数でもカバーできるという。
国も無駄な兵器買う金あるならこういう事業にもっと補助金増やしてやればいいと思う。食料自給率低い国が戦争やるなんて自殺行為だからね。

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レント

4.5やさしすぎるぅ

2024年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

侍タイスリを観なかったら、きっとこの映画も観なかったと思う。
僕の知っている米作りは、幼少の頃の祖父がやっていたもの。コンバイン登場以前の村落総出で各戸の田圃の田植えや稲刈りを手伝っていた。重労働ではあるけれど、和気藹々とした雰囲気は子供心に楽しいものだった。
その後機械化が進み、今の米作りはさぞ味気ないのだろうなと勝手に思い込んでいたが、さにあらんや、なるほどと感じ入った次第。
星4以上!?まじ?と半信半疑で観たが、納得。ラストの伏線回収は泣けてきた。
観終わって、なんともやさしい気持ちにさせられる作品だった。

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