ごはん

劇場公開日:2017年1月21日

解説・あらすじ

低予算の自主制作で手がけたヒーロー映画「拳銃と目玉焼」がミニシアターで評判を呼び、新宿バルト9ほかシネコンでロードショー公開もされた安田淳一監督が、米作りをテーマに描いたヒューマンドラマ。東京でOLとして働いていたヒカリのもとに、故郷の京都から父の訃報が届く。幼い頃に母を亡くし、仕事に明け暮れていた父とはぎこちない関係のまま育ったヒカリだったが、葬儀のために故郷へ戻る。そこでヒカリは、父が年老いた農家の人々に頼られ、広大な田んぼの耕作を引き受けていたことを知る。ヒカリは父が残した田んぼを引き継ぐことを決意し、様々な人に助けられながら米作りに奮闘。その仕事を通して、亡き父の思いを少しずつ理解していく。

2017年製作/118分/G/日本
配給:未来映画社
劇場公開日:2017年1月21日

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映画レビュー

3.0で、ズボンはどうやって履いた?

2025年8月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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uz

4.0良作!

2025年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

癒される

 安田淳一監督と沙倉ゆうのの舞台挨拶付き。キャパ約100人のホールは満席。「侍タイ」の大ヒット以来、このお二人には固定ファンが付いているようだ(笑)。
 当方もライト層のファンになったが、本作は初鑑賞。やはり大作に比すると撮影機器のグレードも違うし照明も違う。出演者のお芝居にも拙い箇所が散見され、これで筋書きがバラバラで訴求点がボケていたら目も当てられないとすら感じた。
 ところがその懸念を本作はいい方に裏切る。「ありえないだろう」な話が、実が我が国中に広まっている現状を示唆し、大げさに言えば日本の農業の危機すらも連想させる。思えば昨年来のお米不足のこの時勢に送るピッタリの話ではないか。
 ストーリー構成はわかりやすいジェットコースターものになっており、ラッキーがあれば落とし穴もある。大手映画であればラストはひかりとゲンちゃんのロマンス的な描写に移るのだろうが、そこに触れない描写がむしろいいし、観客に将来はそうなってほしいなという仮想世界も描かせた。むろん、福本清三さんの登場は作品の大きなアクセントとなっており、「刃物は得意」という渾身のギャクには笑わせていただいた。
 また、自主製作映画の強みとして、撮了後も追加撮影を頻繁に行えるという点もある。本編を見ている間は違和感なく楽しめたし、とても4年もかかって撮影された作品には見えなかった。
 実際の時間に換算すればおおよそ2~3か月くらいの物語ではあるが、濃密に描き切ったと思う。安田監督は実力のある作家であると言える。良作である。

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ひぐまさん

確かに繋がる「侍タイ」への系譜

2025年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 丁度一年前の8月、日本でたった1館・池袋シネマロサで上映されていた『侍タイムスリッパー』を観て、「久しぶりに、『この映画は広がってほしいなぁ』と言う作品に出会いました」との感想を記しました。当日、舞台挨拶にお見えになった(当時は、毎日挨拶なさっていた)監督の安田淳一さんと主演(作中では「ゆうこ殿」役)の沙倉ゆうのさんに握手させて頂いて「拡大上映を祈っています」と申し上げました。ところが、その後の「侍タイ現象」とも言うべき爆発的人気は皆さんご存知の通りです。恐らく、当のスタッフ・キャストの皆さんもここまでの事は想像なさっていなかったでしょう。歯を食いしばって作品作りを続けている多くの映画人を勇気づけたに違いありません。その安田監督の侍タイ以前の作品上映会に参加しました。

 父の急逝の報を受けて故郷に帰った女性が、それまで興味がなかった米作りの仕事を継ぐお話です。ご自身が米農家である安田監督の背景を生かした作品作りでしょう。侍タイ同様に、緩さを纏いながら小気味よくお話が進みます。それでいて、米農家が置かれている現状や農業の面倒くささが丁寧に紹介され、令和の米飢饉と言われる今観るに最適の映画と言えます。「ゆうこ殿」(沙倉ゆうのさん)は、本作でも魅力的。

 そして驚いたのは、侍タイで殺陣の先生のモデルとなっていた福本清三さん(5万回斬られた男と呼ばれる東映の大部屋俳優さん。2021年逝去)が出演なさっていた事です。鎌を出して、「刃物の事は任しとき」の台詞なんて時代劇ファンには堪らないのではないでしょうか。

 監督とゆうこ殿のざっくばらんな舞台挨拶はこの日も明るく快調でした。

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La Strada

4.0監督の地元

2025年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

癒される

での上映会に参加。

気さくに本作制作からアカデミー受賞までを

紅蔓子さんと笑いながらお話になる舞台挨拶を拝見しに

行きました。

分かりやすく言うと、職業農家の一ストーリー

だが、侍タイムスリッパーでも感じた

本当に大切にすべきものごとは?を問うかのような

スタイルは健在だった(と僕は思っている)

日本の米は品質が良く高値で売れるからと

中華にて大量に売りに出され、

米国と言うある意味米の国の要望で

好んで食す人々が居ない米を大量輸入し

日本人の心の一部とも言える米を備蓄米まで勿体つけて

売りに出すていたらくを見るにつけ

ムカっ腹以外の思いが立たない僕は

見ていて涙が出てました。

政治や消費者ばかりが優先される

社会では変わんないだろうけど

今後の食を取り巻く社会の変化を期待し

⭐︎4つ(^^)

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tomokuni0714