ジェーン・ドウの解剖のレビュー・感想・評価
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見た目気持ち悪い死体が暗闇の中襲ってくるのはシンプルに怖い
見た目気持ち悪い死体が暗闇の中襲ってくるのはシンプルに怖かった。解剖シーンもリアルでがっつり映るからグロい。
ストーリーは思ったのと違った。解剖して事件解決する系かと思ったら、死体復活祭り、魔女狩りやらで話が壮大になって別の方向にいっちゃったよ。終盤よく分からん。
死体役のオルウェン・ケリーが美しいのが良かった。サラサラな黒髪、透き通った白い肌、そして目力がすごい。台詞一切なく横たわってるだけなのに存在感が半端ない。あんな死体だったらもったいなくて解剖するの躊躇しちゃうわ。
【熱帯夜にはヤッパリホラーだね!「レビ記20章27節」身元不明の女性遺体「ジェーン・ドウ」の”遺体解剖”が齎す恐怖を描くサスペンスホラー。】
■ある一家が惨殺された家の地下に裸の美女の死体が埋められているのが発見される。
彼女の検死を行うことになった検死官・トミーと息子・オースティン。
2人がメスを入れるたび、その死体に隠された戦慄の事実が判明し、次々に怪奇現象が巻き起こる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・非常に面白怖い作品である。身元不明の女性遺体「ジェーン・ドウ」の正体は何であるのか?
・解剖を勧めるうちに、彼女の“死体”の不自然さが次々に判明していくシーン。皮膚の裏には謎の文様が描かれ、舌は切り取られ、手足首の骨は粉砕されている。
・危険を感じた親子が死体にガソリンを振り掛け焼こうとしても、遺体には傷一つ付かない。
・一番怖いのは、脳を顕微鏡で見た際に、彼女が生きて居る事が分かるシーンであろう。
■「レビ記20章27節」
”霊媒師や占い師となる男性も女性も,必ず死刑にされるべきであるj。民はその人を石打ちにすべきである。死の責任はその人自身にある。”
どう考えても、この女性は古代の霊媒師もしくは占い師である。
<身元不明の女性遺体「ジェーン・ドウ」を検死官・トミーと息子・オースティンが解剖する中で次々に明らかになる事実。
そして、呪われて行く二人。
ラジオから流れる”心を開いて明るく・・”という明るい歌も、嫌な余韻を残す作品である。>
ホラーとしては一流、物語としては二流。
◎ あらすじ
主人公は検視官の親子。ある日、彼らのもとに身元不明の女性遺体が運ばれてくる。外傷がない彼女の死因を特定するために、解剖に当たると、奇妙なものを発見する。解剖を進めると怪奇現象が発生する、得体の知れない彼女の正体とは・・・?
◎ 総評
米国・英国で「身元不明の遺体(女)」に形式上つけられる名前が、ジェーン・ドゥ(Jane Doe)である。派生系は色々とあるが、最も有名なのは、男性を指すJohn Doeだろう。*日本語でいうところの「名無しの権兵衛」
色々と書いたが、要するに、身元不明の遺体が鍵を握る作品になっている。
夜中に見たせいかも知れないが、かなり怖かった。
演出が上手いのもそうだが、とにかくジェーン・ドゥが不気味で、シンプルに怖い。
ホラーはこれまでかなり見てきたが、トップクラスにゾクゾクした。
ただ、物語としては、あまり出来が良くない。
表面的というか、とにかく怖いものを作ろうという意思を感じた。
設定の作り込みが甘い。例えば、突然流れるラジオの内容は、明らかに彼女の扱いを説いている。(ex. しかめっ面だと悪魔が喜ぶ/心を開いてetc...)
しかし、作中で登場人物がそれに触れることはなく、怪奇現象の一部として消費されており、勿体無い。もしも、ホラー要素の一つとしてラジオの音声を使っているのなら、希望をもてるような内容ではなく、もっと直接的な呪詛を吐くべきだ。不気味さに欠けるかも知れないが、現在の内容では一貫性がないと感じた。
また、彼女の胃で発見された残留物からヒントを得て、聖書の「魔女」に関する記述が取り上げられるシーンが存在するが、それを基に何かしら抵抗を見せてほしかった。最終的に父親が息子の安全を懇願して、彼女に生気を吸わせて死に至るが、定年ジジイだからか、諦念に達するのが早すぎる。過去に彼女を倒そうと、北部の人間が様々な方策を試みたようなセリフが出てくるので、結局のところ「魔女は倒せない」ことを強調しているのかも知れないが、ほんの少し前まで遺体にガソリンをかけて放火までするくらい倒す気満々なのに、聖書でヒントを得た途端に弱腰になるのは、やはり一貫性に欠ける。もちろん、ジジイが身体に損傷を負っていたのも知っているが、なぜ一縷の望みを人間を恨んでいるであろう魔女に託すのか、意味不明である。
もっと核心に迫ることを言えば、「魔女を死なないのは、何らかの動力源があるからだ」と息子が考えているシーンがある。このセリフの後、魔女はポルターガイストによって、親子を攻撃しているため、(それまで解剖を進めた時と同様に)魔女が自身の身体を調べられることを避けたいと考えているように見える。逆説的に言えば、動力源が存在する可能性が高い。しかし、本作では何の進展もない。これは、一体どういう了見か?
次作に繋げるための伏線として、必要のない要素を入れているのか知らないが、本作だけでは、「ただの恐怖映像」であり、まともな「物語」ではない。次回作を座して待つ。
期待を込めて、評価は4にしてあるが、ない場合は3.5に下がる。
星4でもいいんだけど
総合評価をどうするか悩んでしまうよね。
前半は解剖を進めながら身元不明の女性の謎に迫るサスペンススリラーでとても面白かった。
後半は普通のホラー?で余り面白くなかった。ホラーは苦手でほとんど観ないため、正直良かったかどうか判断もできないんだけど、苦手な私でも怖くなかったので恐らくイマイチだったと思う。
前半はとても面白くて後半がイマイチ、だけど、全体で86分しかないので面白くない判断を下す前に映画自体が終わってしまう。
そのため何だか前半の印象だけが残って面白かったような気がするんだよね。
とりあえず、ジェーン・ドウ役の人の、演技といえるかわからないけど、不気味な冷たさ漂う、呪いの人形みたいな雰囲気と、ラジオから流れる明るい歌の怖さは良かったね。
お父さんが最後まで身代わりを耐えられたら多分息子は助かったんじゃないかな。その場合はジェーン・ドウは完全に復活し本物の魔女降臨となってしまうわけだけど、恨みを晴らした魔女が悪人とは限らんし、惜しかったよね。
怖かった
霊的なのは苦手だから結構ビビった。
確かに苦痛を受け恨んでるのはわかるけど素敵な親子をぶち壊すのは流石にひどい。
派手にやりすぎだと思ったので幻覚落ちはよかった。
ジェーンドウの警告は親子に伝わるようにわかりやすくしてあげてほしい。
それで伝わらなかったからって悲惨な殺し方をするのは見当違い。
せめて息子だけでも生かしとくべきだった。
すっきりしねぇ〜
終わり方がなんか、、、
せっかくパパが体張って息子の代わりになったのに息子も殺すのかよ〜〜怪異でも義理は通してほしかった。
アホなんで魔女裁判がどうとかよくわからんかったけど死体をよくわからないものに終わらせなかったのは良かった。
でも普通に何もしてない人とか猫とか殺すの複雑〜〜復讐っつっても無罪の人にやったら自分がやられたことと同じだろうが!せめて猫は生かせ可愛いから。
こんなんなるならぜ〜ったい法医学部の彼氏作らんわ。
身元不明の死体
サスペンス・ホラーかと思ったらオカルティズムだった件。
ホラー映画好きなら気に入ると思います。
検視官の親子が若く美しい女性の死体を調べていくが、彼女の体内は不可解なことばかり。
検死を続けていると、部屋に超常現象が起きるようになり、焦る親子。
地下室から脱出を試みるも叶わず、親子は死体で発見される。
ホラー好きとしては、検死という時点でかなりそそる。
検死自体は淡々としているのだが、父の職業人っぽさがカッコいい。
次は何が出てくるんだろう、とワクワクしながら観た。
ただ、個人的に、怖さ、面白さのピークは検死と共に終わったかなって。その後の展開にもうひと捻り欲しかった。
めっちゃ怖い!
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
ジェーンドウという女性の遺体を解剖中、様々な怪奇現象に襲われるというホラー映画です。
正直、今まで見たホラー映画の中でもかなり上位に来る怖さだと、個人的に思いました。
解剖室は地下にあるのですが、そのフロアから脱出できなくなってしまうんですよね。その1フロアという狭い空間の中で襲われるというのが、たまらなく恐怖心を煽ります。
廊下の曲がり角についているミラーに、何者かが棒立ちしているシーン、めっちゃ不気味でした。曲がり角の奥を見るまでのBGMもすごい怖かったです。
嵐の影響で停電が起き、解剖室の電気がショートした途端、他の何体かの遺体を安置していた扉が開き、遺体がいなくなります。全ての遺体が動き出したのかと思うと、いつ襲われるのかと言うハラハラ感がそこから一気に高まります。
事務室に逃げ込んだ主人公が、ドアの下から外の様子を覗き込んでいると、足にベルをつけた例の遺体が歩いていました。あのシーン、ビックリしましたね…ベルといえば、『死霊館のシスター』を少し思い出しました。お墓のシーンが印象的でした。
事務室内でお父さんがカーテンをめくろうとしますが、そこには人影が…のシーン。怖いです…その後、お父さんが襲われます。主人公が入ってなんとか助けますが、事務室の扉は開いてしまっていました…繰り返しますが、やはり狭い空間で何かが入ってきているかもしれない、というのは本当にドキドキします。
電気が少し復旧しエレベーターが動き出しかけたので乗り込もうとしますが、まだ完全には復旧していませんでした。中々動き始めないエレベーター。そこに、遺体の一つがゆっくり近づいてきます。ホラーではありがちな演出ですが、BGMの効果や遺体がはっきり見えないという見せ方でかなり怖さがあったと思います。
最後の方、主人公は外からの声を聞き扉から出ようとします。外からは知り合いの、「開いて」の声。しかし扉はまだ開きません。頑張って開こうとしますが、どうも声の様子がおかしい。「開いて」は「心を開いて」に変わり、異変が起こる時にラジオから流れていたあの曲に変わります。このシーンは本当に裏切られましたね。知り合いが助けに来て主人公だけ助かる、という展開を想像していたので、まさか主人公まで死ぬことになるとは…本当に意外な展開でした。
少し疑問点を挙げれば、ジェーンドウの顔のシーンの後、火葬場が動き出し中が燃えるシーンがあったのですが、あれの意味がちょっとよく分かりませんでした。猫はもうお父さんが燃やしたはずだし…どういう意味だったのでしょうか。
あと、エマが死ぬシーンも謎でしたかね。確かに主人公はエマに、戻ってきてとは言っていましたが、あの状況でどこから入ってきたのでしょうか。入れるところがあるなら出られると思うのですが…
疑問点は残ってはいますが、ホラー映画として怖さを楽しみたい人にとってはかなりおすすめの作品です。僕もドキドキハラハラして、手に汗握りっぱなしでした。ぜひ見てみてください(一応少しグロめなシーンもあるので、そこは注意して下さい)。
1時間20秒辺り…幽霊映ってる??スタッフ??
1時間20秒辺りにエレベーターが閉まった後女性が映っているのはそういう演出なのかな…?はたまたスタッフ??
方向的にありえない映りかたをしている…他の人も見たら教えて欲しい(;・ω・)
悪魔祓い
異色ホラーとして面白かった。検死について知識がないので、序盤もとても新鮮だった。
死体描写も生々しくてエグくて、映像もきれい。
お化けかと思ったら正体は悪魔関係。死体に積み上がっていく謎もおぞましくていい感じ。
主人公組は父子で信頼のあるやり取りが合間に安心感をもたらしてくれる。経験知識豊富な父親と、思考が柔軟な息子がタッグを組んで、自分達を追い詰める謎を解明していく流れは熱い。
このまま悪魔祓いとしてアグレッシブに動く展開もOKじゃない?と思ったけど、死体の有り得ない描写があったように、そうさせてくれないよね。
実はこの死体は生きていて声無き悲鳴を今も上げてるんだ、という展開かなと思っていたけど、シンプルに苦しい、助けて通り越して「同じ苦しみを味わせる」という恨みを元にしてた。
序盤の詳細な死体の解説が、父が我が身を犠牲にして味わう苦しみを嫌に想像させてくれる。
生気が蘇る描写も美しい。
これからも行く先々で人間を自分の養分にしていくのかな。
最初に言っていた、「ここからもう出られない」という通り、息子まで死ぬの後味悪くて良かった。同じ死に方をしないのは温情か。
それにしても何でヒロインが死ぬの。唐突の不幸追加で笑う。
あと死体役が美人ですごかった。こんなにきれいな裸ってあるんだなと感動した。最初から最後まで死体が動かないのいいねと思ってたけど、最後動いちゃった。生き返るの?
検視官トミー父さんと一緒に司法解剖をやってる医療技術者オースティン
恋人エマと映画を観に行く予定が緊急検視でおジャンになってしまう。死後硬直もしていないが死後数日経ったような綺麗な遺体。手足首の関節が砕けていて、舌が切り取られ、膣内損傷。肺は焼けつき、臓器は傷だらけ。歯を抜き布でくるんで飲み込ませた跡が・・・まるで何かの悪魔的宗教儀式なのか?と驚く親子。最恐なのは皮膚の裏側にも儀式的な図が描かれていたことだ。一体どうやって?そんな折、外には嵐が迫ってきていたのだ・・・
ポルターガイスト現象やら、台風やらで、解剖室の照明はやられちゃうし、父ちゃんは何者かに襲われる。「遺体と同じグレーの瞳だった」とか、とにかく恐ろしい。そのうち亡き妻の形見でもある愛猫スタンリーが殺されちゃうし、動き出した別の遺体だと思ってトニーが振り上げたオースティンの斧は息子の恋人エマ。自責の念に駆られるトミーと悲しむ息子。しかし悪霊はまだ彼らを襲い、親子共闘で悪霊と対峙することになるのだ。
ホラー映画としても珍しい、一夜限りのほぼ密室劇で、しかも全員死亡!親子とエマがちょうど3人になるので、冒頭の一家惨殺事件と同じ構図になってしまう。遺体は心臓を取っても血液は生きてるし、燃えない、やがて傷も治癒という恐怖も珍しい。警察も謎が解き明かされると期待したのに、また新たな謎ができてヤレヤレなのだ。呪われたボディ。17世紀のニューイングランドから続く魔女の仕業と片づけるのもいいが、この調子でどんどん惨劇が繰り返されていくのだな・・・あぁ、こわ。
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自宅にて鑑賞。グロい描写タップリで観る者を選ぶ。以前にも『バタリアン('85)』等で登場していたが、本作では検視官が前面に立つ風変わりな設定で、舞台もほぼ遺体安置所のみとなっている。外界との折衝は古びたトランジスタラジオのみと云うのも巧い。ただ全体に説明不足な感は否めず、ストーリーも中途半端な印象で、作り手自身、物語が見えてないのではないか。カットの切り替えしが多用されており、判り辛いシーンもあった。怖がらせ方も淡白で、単調に思えた。ユニークな設定が活かしきれておらず、どうにも歯痒い惜しい一本。60/100点。
・不気味で不快感が伴う世界観が画面から伝わってきた。もっぱら解剖シーンの描写だけで云うと邦画の『らせん('98)』を思わせ、『ソウ3('06)』、『ソウ4('07)』程には迫っていない。
・登場人物が至って少なく、舞台も限られてはいるが、もう少し膨らませられる様にも思えるので、もうあと一工夫が欲しかった。M.マケルハットンの“バーク保安官”や、或いは現場検証、運搬に関った人物等、他の関係者には害が及ばないのも物足りなさが附き纏う原因の一つで、結局彼女が誰をどうしたかったのか判らない。
・そもそも"Jane Doe"とは、アイデンティティが不明な女性の仮称で"Jane Roe"とも呼ばれる。男性の場合は、『セブン('95)』でも使われた"John Doe"亦は"John Roe"、"Richard Roe"であり、子供には"Johnny Doe"、或いは"Janie Doe"が用いられる。複数の場合は"John Does"、"Jane Does"となり、映画界では『ジョンQ -最後の決断-('02)』でタイトルロールにもなった"John Q. Public"や架空の監督"Alan Smithee"等が挙げられる。差し詰め我国で云う処の、名無しの権兵衛や臥竜、烏有先生、名の知れぬ者、アノニム等がこれに当たる。
・少ない出番乍ら、“エマ”のO.ラヴィボンドがキュートに映っていた。核となるO.ケリー演じる“ジェーン・ドウ”だが、突然起き上がったり、喋り出したりと云ったよくある展開が無く、終始、何等かの自発的、或いは能動的な動きを一切排除し、瞬きすらさせなかったのが佳かった。胸の切開後、口を閉じられてからの表情がより人形っぽく見え、不気味だった。
・“トミー・ティルデン”のB.コックスは流石の存在感とナチュラルな演技を披露したが、この役は当初予定されていたM.シーンがスケジュールが合わず、B.コックスとなった。ラストのスタッフロールで"the filmmakers wish to thank"欄の最下段最終行には、監督の前作『トロール・ハンター('10)』からと思われる"Troll"がクレジットされている。
・鑑賞日:2017年12月15日(金)
もう一捻り
オープニングから中盤までの作り込みは凄かったのですが、霊的な現象が現れだしてからB級ホラーのような演出が出るわ出るわで結局こーなるのか、と落胆してしまいました。逃げ惑うシーンなんてスモーク炊きすぎて何がどうなってるのかさっぱりわからないし…聖書オチ(外国人は好きだねぇ)もちょっと強引感があったので、何かもう一捻りあればなぁと思いました。
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