しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのレビュー・感想・評価
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こういう人がいたんだなぁ
シェイプオブウォーター主演のサリーホーキンスの演技力!さすがです。
どんな理由があれ女に手を出すのはいけません( `ω´ )
旦那さん、難しい人だったんだなぁ。やさしくなったとは思うけれど主人公の女性は長い間苦労しただろうなぁと感じました。
お家が綺麗になっていく様はとても素敵。
壁の絵も可愛いです。
優しさが生み出す優しい絵
知り合いにひとり、リウマチの女性がいる。頭のいい、仕事のできる人で、いつも明るくにこやかだが、使っているボールペンには柔らかい布が厚く巻かれている。硬いペンが指に当たるととても痛いのだそうだ。彼女も本作品のモードと同様に痩せ細っている。そしてモードと同様に、誰に対しても優しく振る舞う。
彼女の様子を見る限り、リウマチは日常生活ができないほどではないが、痛みは相当につらいようである。座敷の和食店で木の床に膝をつくだけでもかなり痛いそうだ。
痛みを我慢しながら生きているからこそ、他人の痛みが想像でき、そして他人に優しくできるのかもしれない。
モードの優しさもまた、生きているだけでつらいこの世の中のつらさを理解している優しさだ。そこには見栄や驕りは微塵もない。ただただ真っすぐ正直に世の中を見つめて、美しいものを美しいと感じ、生きていることを素晴らしいことだと認める。そしてそれを絵にする。絵は描く人の優しさを投影し、人はそこに彼女の魂を見る。
サリー・ホーキンスはアカデミー作品賞の「シェイプオブウォーター」の主演でもあり、今年は何かと話題の女優だ。まさに脂が乗り切っていると言っていい圧倒的な演技で、観客をひとり残らず惹き付ける。
命に満ち溢れた絵
孤児院育ちで粗暴にみえるが繊細で不器用な男エベレット.
若年性リウマチで体は不自由だが強くて豊かな女性モード.
2人は求めあったわけではない、陰と陽が調和し、そこに生きる意味が生まれた。2人はカナダの自然に育まれ、愛となり、モードは絵という命を生み出した。
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映画を観るにあたって、モードルイスさんの絵を検索したわけですが、一撃で虜にされました。タッチ、色使いの優しさ、力強さ、めちゃくちゃ期待度高まった。
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そして映画、こんなにも"生きてるな!!"とビンビンに感じる人はいない。号泣です。映画としてっていうか、とにかく本人達が凄すぎて、ビンビンすぎて、最後に本人映像が流れるんだけど、涙どばどば.
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映画としての巧さもある。窓を介した心情の描き方、まさに窓がモードの目の役割になっている。ラストにエベレットがのる車の窓が開いている。。とかね。
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2人の関係性の描き方も抜群。お互いが支え合って、個性を認めて、とかそういう甘ったるいものじゃなくて、他にいないんだよ。かといって他がいいとかじゃないよ。2人は陰と陽。言葉にすると陳腐だけど運命というか1つなのよ。
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ちょこちょこカナダの自然を広ーいアングルで挟んでくるのがまた泣けるんだよ。しあわせの在り処って富じゃない。世界はこんなにも美しさで溢れてる.
んで、フェミニズム映画としても今の日本の主夫像を垣間見せるしねw
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エンドロールでこれまたモノホンの作品が流れてきて、、1枚1枚、涙が落ちつく暇がないから勘弁してくれ。
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モードルイスの絵、是非検索してみて下さい!!
日々を重ねて
カナダの女性画家モード・ルイスと夫エベレットの話。
飛び上がって家政婦募集のメモを取るモード。
夫の足の甲に上ってダンスのステップ。
描いた絵を二人で頑張って値付けする。
家政婦として雇ったはずなのにモードが絵を描くのに手一杯になってしまい、自分でジャガイモを剥いたり家事をするエベレット。
取り上げられた娘を車の影から覗き見る。
時に二人並んで、時に手押し車に妻を乗せて歩いた入江の一本道。
有名画家の話だけど成功譚というよりは夫婦の穏やかなシーンが積み重なった話。
ホッコリしたり、切なくなったりと観ていたら、モードが去ったあと、かつて自分がだした家政婦募集のメモをエベレットが見つけたシーンで涙腺直撃。
美しい映画
愛おしくて、切なくて涙が止まりませんでした。
映像も美しい。
時を追うごとに2人の距離が縮まって、それを上手く表現している。
音楽も良かったです。
サリーとイーサンの演技が素晴らしい。はじめ、イーサン・ホークと知らずに観てました。ブルーに生まれついてのイメージがあったので。。カッコ良すぎです。
オススメしたい映画。絶対観るべき!
温かい涙
画面から温かみが伝わってくる。温かい涙を流せる。とにかく人に勧めたくなる素晴らしい映画。
四季が移り変わるその情景描写がとても美しく、またそこで流れる音楽も美しさを強調するため、居心地が良くなるので、スタッフ陣の腕の凄さがわかる。しかもメインキャストの2人の演技がすごい!
サリーホーキンスはパディントンとシェイプオブウォーターの真ん中くらいの印象かな。あまり宣伝では扱わないが、障害を持つ人々へのエールになってるのも素晴らしい。なんたって、親戚から邪険にされているほど重度のリウマチを患ってる人が、ニクソンさえも振り返らせたのだから。
そしてイーサンホーク。とにかく泣かせてくる。頑固な中に見える優しさをとてもうまく扱っててすごい。一生忘れない表情ばかりだった。
今一番勧めたい映画だったら迷わずこらを選ぶ。演技と演出とストーリー、全てが好き。
孤独な二人のかけがえのない人生
とても素敵だった。孤独な二人が出会ってかけがえのないパートナーになってゆく姿が大事に大事に描かれてる。劇的な事が起こるわけでもなく、登場人物も台詞も少なく淡々としてるけど、のめり込んで観てた。カナダの田舎町の素朴な景色も素晴らしい。
上映後は情景を反芻しながら一駅分ゆっくり歩いて帰った。
幸せの定義
幸せは自分で求めるものなんだ、と教えてくれる映画。
厳しい海辺の掘っ立て小屋、
でも殺風景な小屋を少しずつ、色をつけ、唯一の場所に仕上げていく。
多くを求めない、ただえ絵の具があれば幸せ、窓があればもっと幸せ。イーサンが渋い無骨ないい男。この人、年齢重ねて、その年、その年で素敵な俳優だ。
よれよれの古い靴下のような二人。
急展開などはなく、じっくりと進むストーリー。
いつまでたってもぞんざいで口が悪い夫エベレットが、最後に見せる愛に胸を締め付けられる。お互いが求め合う愛の美しさを見せつけられた。
結婚式の夜の、二人で静かに踊るダンスも堪らなく素晴らしい。障害を患う妻のモードを気遣う足元を映し出した瞬間、どっと涙が流れた。
本人になりきったサミー・ホーキンスの迫真の演技に脱帽。「博士と彼女のセオリー」でのエディ・レッドメイン同様、役者魂のすさまじさたるや、すごいとしか言えない。
絵は知っていたけれど。
作家の人生は全く知らなんだ。
重度のリウマチな上に決して幸せではない家庭環境。芸術家は普通な人生でないこどが多いけれど彼女の絵のほのぼのな多幸感は愛情の証なんだなー、と思った。エンドロールの夫婦の実写をみて2人の優しい顔立ちがとても印象深かったなー。
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