「ほんとに見て良かった」しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス marさんの映画レビュー(感想・評価)
ほんとに見て良かった
ひとつひとつのシーンが、本当に美しい。
色彩やらの映像としてはもちろん、物語としての美しさというか。
「清貧」という言葉はあんまり好きじゃないけど、
足るを知る生活というか、この2人はすごく豊かに暮らしていたんだと思う。
さて映画としては、主演の2人がやっぱり素晴らしい。
サリー・ホーキンスは柔和ながらしっかりした芯の強さを感じさせてくれたし
安定のイーサン・ホークは武骨ながらどこか茶目っ気を表現していたように思う。
実話ベースだということがちょうどいいスパイスにもなっていて、
劇中で2回、そしてラストに入った実際の映像で1回、とめどなく涙が溢れてきた。
悲しいとか切ないとかじゃなく、こんなに素敵な2人が生きていたことが心の底から愛おしくて。
映画としての満足度はもう間違いなく100点満点。
夫婦で見るのにぴったりな作品だと思う。
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